橙色とWEST２ (ページ22)

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黄side

照史が今日休んだ。
別に休むなって訳ちゃうで、でも今日だけは休みたいって言ってたらしいねん。体調が良くないんかな。

「濵ちゃん、今日お見舞い行かへん？」

紫「誰の？」

「照史の。最近忙しいのに休みって体調悪いとか」

紫「んー、でもこうゆうのって大体淳太だけが行って照史とｲﾁｬｲﾁｬみたいな…」

「俺と照史がどうしたん？」

紫「え、いや…俺はやめとく」

大事そうなとこだけ小さく言われると気になるやん。
ま、ええか。濵ちゃんは行かないらしいから他をあたってみたけど、みんな同じ答えが返ってきた。
俺1人で行く事にしたんやけど、連絡入れとくか

仕事を終えて照史ん家に行く。
連絡入れといたから鍵開いとるかな？

「照史ー、入るで」

鍵が空いてたから入ったら真っ暗。
とりあえず電気をつけて照史を探す。
どこにもおらん。しばらく考えていたら何かを感じた。思うまま歩くと扉があったから照史がおらんか見てみた。

「照史？ここにおるん？」

部屋にはベッドと机と水…そして照史が寝てた。
照史に近寄っておでこに触れる。

「熱はなさそうやな…様子が変やな。」

息をしていない気がした。手首に触れるとドクドクと動く…でも、息をしていない。

「照史？大丈夫か？」

体を少し揺らす…返事をしなかった。救急車を呼ぼうと携帯を開くと照史が目を開けた。