・ ページ26
橙side
今日もまたいつも通りゴミ拾いをしてると、あん時の兄ちゃんに会えないかなとか考えとってボーッとしてまう。笑顔が輝いとったなとか考えてると後ろから肩をポンと叩かれた
緑「またゴミ拾いですか?」
勢いよく振り返ると警察官の制服を着とる神ちゃんがおって、少し悲しくなった。ヤクザの俺が警官の近くにおるのはあかん。
「せやで、兄ちゃんは仕事か」
少し冷たくそう言うとしょんぼりしたような顔をしてこっちに顔を近づけてきた
緑「神ちゃんって呼んでくれないんですか?」
「警官相手にそんなん出来へんわ」
緑「照史さんがヤクザやから?」
そうと言ったら離れてしまうやろか
でも否定も出来へん。
緑「俺はそんなん関係なく照史さんの側におりたいです。ダメですか?」
なんて答えればええのかわからず黙ってると、またしょんぼりした顔をしてしまう
緑「ダメですか…。」
「ダメ、ちゃう。ええけど、神ちゃんは迷惑ちゃうん?」
緑「そんな訳ないじゃないですか!照史さんはええ人やし全然迷惑ちゃいますよ!」
「ありがと…」
今までヤクザってだけで奇妙な目を向けられる事が多かったのに、この子はちゃんと俺を見てくれる。
77人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:拓美 | 作成日時:2020年7月24日 13時