妄想族宇宙人（青×橙） ページ21
橙side
青「なんや桐山、またこんな本読んどるんか？」
「うん、ごめん」
青「なんで謝っとんねん」
藤井くんは、眩しいな。
いじめられてた時は気にしてへんかったけど、話すようになってから整っとる顔立ちに気づいた。
「かっこいい…」
青「？何言ってんねん。そや、今日俺ん家来いや。一人暮らしやから結構自由やし楽しいと思うで」
「迷惑やない？」
こんな僕が家に上がってええのかな？
なんかしてもうたら前みたいにいじめられへんかな
青「平気や、迷惑ちゃうし。」
「じゃあ、行こうかな…」
一回くらいなら行ってもええよな…
気をつければ何もせんかもしれへんし、
そうそう迷惑かけるほどドジちゃうし。
青「午後サボってもう行くか？」
「それはあかんよ…ちゃんと授業出ないと」
青「大丈夫や、はよ行こ」
藤井くんが僕の腕を引っ張り教室を出る。
担任に言い訳をして学校を出た。
「ほんまにあかんよ、嘘がバレたら…」
青「そんな頭のええやつちゃうから大丈夫やって、アイツは嘘なんて見抜けへんよ」
「先生をそんな風に言ってええの？」
藤井くんの口が悪いのはいつもの事やし慣れてるけど、側におるとやっぱり少し心配や。
「藤井くん、先生に怒られへん？」
青「質問ばっかやな、大丈夫や言うとるやろ。とりあえず俺は照史と帰りたいねん」
「え、今照史って…」
なんか、ドキドキする。
学校サボってもうたからかな？
それとも…名前で呼ばれたから？
「えっと、流星…」
青「え、ちょっ…それ反則や。」
「反則？ごめん、嫌やった？」
青「嫌ちゃうけど、いきなり過ぎてビビった」
流星…も、こんな顔するんや。
赤くなって僕に顔が見られへんようにしてる。
「えへへ、これでお互い様やね」
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作者名：拓美 | 作成日時：2020年7月24日 13時
