253話 ページ35
斑鬼turn
「俺たちの大切な息子と嫁を殺した。だから生き残ってくれたAには、そいつらと同じ
下を向き、口を忌々しく歪め恨みがましい口調で本心を伝える祖父。そんな祖父だけに限らず、先程の優しい祖母も本来はヒーロー嫌いだ。
元々個性故に祖母はヒーローと敵、どちらにも追われ続けていた。その為、双方に好意を持たず、祖父は嫁を追い続けるヒーローに好意を持つ訳もない。
加えて、故意的にヒーローに大切な人を殺される。私からすれば、実の両親を殺された。
こんなの許せるはずがない。
「だが……夢くらいは、自由に決めさせてやりたい」
「……」
それでも苦しそうな表情の祖父は、言葉の一つ一つに重みを乗せる。でも、そんな祖父やヒーローを嫌う祖母を見ても尚、私は一度憧れたものを簡単に諦めることができなかった。
夢を見てしまったからか、目指してしまったからなのか、思い出したら止まらなくなった。
「目指すなら、決めたなら、やり抜け。
Aが本当に目指しているなら俺たちは心の底から応援するよ。迷え、考えろ。
優しいAなら、きっと立派なヒーローになれるさ」
それでも、祖父は己の意思を強制せず夢を追わせてくれる。
「っ……ありがとう……」
そんな祖父の決心した言葉に、私は俯いた。
自分の思いより私を優先させ、目指したいものを己で決めさせてくれたことが何よりも嬉しい。
泣くなと、｢きっと
「泣いてないよ……」
すると、もう一つの重みが頭を襲う。
「もちろん、応援するに決まってる」
「……いつの間に戻って来たんだ、おまえ」
いつの間にか祖母は戻っていたらしく、これまでの会話を聞いていたからか私の頭に手を乗せる。
優しく撫でるその二つの手は、温かくて柔く硬い。その心地よさに身を委ねて、私は二人が話している声を静かに聞きながら撫でられ続けた。
斑鬼
個性｢塩水｣
塩分を含んだ水を操る個性。
青い癖毛の短髪に水色ツリ目
シワが多い
斑鬼
個性｢鬼火｣
人魂サイズの鬼火を操る個性。
白髪のサラサラロングに赤色のタレ目
見た目は若い
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夢桜(プロフ) - うららさん» そっそそそ尊敬だなんてそんな嬉しすぎますっ！！応援ありがとうございます精一杯頑張らせていただきます！！ (2020年9月23日 19時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - やばいです!!!悲しくてでも見たくなるそんな話ですね。ほんとに尊敬します！これからも応援しております！頑張ってください!!! (2020年9月23日 17時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 猫好好さん» わぁぁありがとうございます好きになってもらってとても嬉しいです！！いやぁ大変おまたせしました、これからもこの作品をどうかよろしくお願いします！！応援とても嬉しいです……！ (2020年9月2日 18時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
猫好好(プロフ) - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟ ﾁヒロアカ小説の中でもかなり好きな作品なので待ってました！これからも更新頑張ってください！！！応援してます！ (2020年9月2日 18時) (レス) id: 184bdcfa18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年9月2日 17時
