251話 ページ33
斑鬼turn
「Aのおかげで今日も色んな花が見れる。
ありがとう」
「お祖父ちゃんが喜ぶなら全然構わないよ」
花を飾り終え数十分。
窓際にはいつくもの花が飾られ、祖父の病室が華やかになった。ただ、半年は流石に置いておけないから数ヶ月経てばこの病室に飾った花は病院の花壇へと植えられる。
元々病院側も花が欲しかったらしく、祖父も色んな花を見れるからとお互い喜んでいるので双方得だ。
「二人とも、お茶持ってきたよ。
今日も綺麗な花を持ってきてくれてありがとうね、A」
「ん、どういたしまして。お茶ありがとう」
「帰ってきたところ悪いけど、私院長さんに呼ばれてるのよ！しばらく二人で会話楽しんでね」
祖母は私と祖父にお茶を渡した後、そう言い残し足早に病室を去った。祖母はここに通い続けてたのもありここの院長とは仲が良いのでこういうことは少なくない。祖母自身行動が早いのもある。
「A、今日も半年間何をしたか教えてくれるか？」
「もちろん」
祖母が部屋を出て数分後、祖父が私に頼みを告げる。私が喜んで承認すると、嬉しそうに祖父は笑った。
こうやって半年間私が何をしていたかを聞くのが、祖父にとっては大好きな時間らしい。
「〜……って事があって、中学卒業前は高校の試験があったから心操と沢山勉強したの」
「心操……ああ、Aが親友と言ってる子か」
「うん、大切な心友」
心操と祖父が実際に会ったことはないが、私がよく話題に出すことから祖父も心操が誰かはなんとなく把握されている。
祖父からの印象も良いらしく、苦い顔せず話を聞いてくれる。中学最後の冬から卒業までの話を終え、あとはまだ祖父たちに言ってなかったこと。
「それでね……私、心操と一緒に雄英へ行ったの」
「……知ってるよ。元々保護者枠として俺らが登録されてるからな。連絡も来るさ。だがな、あの体育祭……流石に心臓出るかと思ったぞ」
「……ごめん」
祖父は表情を変えないにしろ案外驚いていたらしい。まあ、体育祭でバレるとは思ってたから別にいい。何回か相談もしていたし、緩くそこへ行くと伝えていたから。
そんなことを考えていると、祖父がゆっくりと起き上がりこちらへと座り込もうとする。
体のことも考え急いで寝かせようとするが、祖父はそれを拒みベッドにあぐらをかく様子で座った。
これは聞き入る気満々だ。
「……なんて言えばいいんだろう」
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夢桜(プロフ) - うららさん» そっそそそ尊敬だなんてそんな嬉しすぎますっ！！応援ありがとうございます精一杯頑張らせていただきます！！ (2020年9月23日 19時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - やばいです!!!悲しくてでも見たくなるそんな話ですね。ほんとに尊敬します！これからも応援しております！頑張ってください!!! (2020年9月23日 17時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 猫好好さん» わぁぁありがとうございます好きになってもらってとても嬉しいです！！いやぁ大変おまたせしました、これからもこの作品をどうかよろしくお願いします！！応援とても嬉しいです……！ (2020年9月2日 18時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
猫好好(プロフ) - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟ ﾁヒロアカ小説の中でもかなり好きな作品なので待ってました！これからも更新頑張ってください！！！応援してます！ (2020年9月2日 18時) (レス) id: 184bdcfa18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年9月2日 17時
