230話 壊れた心は鬼の瑕疵 ページ12
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「うわッ……！？」
「やっぱ反応速度はいいな」
捕縛武器を使い、蜘蛛のように電柱から垂れ下がりまたもや斑鬼の目の前に現れた相澤。
「に、二回目……」
警戒していたにも関わらず、突如として現れた相澤に驚いた斑鬼はその際に体を思いっきり仰け反らせてしまい後ろへとよろけてしまうが、なんとか踏みとどまり驚愕の表情で相澤を見る。
その間に斑鬼を捕まえることも出来ただろうに、相澤は捕まえることをせず捕縛武器を巧みに操り地面へゆっくりと降りた。
(余裕があるってことかぁ……随分と舐められてる)
体制を整えた斑鬼はそんな相澤に苛立ちを覚えるが、それを表には出さず目の前に現れた敵を睨む。
「よぉ、"ヒーロー"」
「……敵がわざわざ来てくれるとは、捕まえる手間が省けますよ」
「捕まえる能力がおまえにあるなら、な」
(こんなこと言ってるけど、曲がり角みたいな四角はここにはない。正直言ってタイミングは最悪……どうしようか)
冷や汗を流す斑鬼を見て、皮肉を交えながら言葉を吐き出す相澤の表情はまさに敵。
口元は歪み、獲物を狩る黒い瞳がギラリと光った。
その顔を見てしまった斑鬼の背筋が寒くなり、片足を一歩引いていつでも退却できる準備をする。
だが、スッと相澤は表情を変える。
「おまえの個性、随分と珍しい個性だよな」
「…………？」
「鬼は、個性が発現された時にしか確認されなかった都市伝説的個性。猫又や烏天狗……今で言えば妖怪のような個性があった中、なによりも能力等が頂点である"鬼"。
それは代々受け継がれている個性、だよな」
「えっ、そうですけど……」
個性の話が突如として出始め、斑鬼は相澤の真意が分からず目的を問いただす。
だが、当の本人はその声を相手にせず話を続けた。
「第一世代にして生まれた強個性を、おまえは"完全体"として受け継いでいる」
「…………完全体じゃあないですよ」
"完全体"という言葉を聞いた斑鬼は、肩をピクリと動かし若干の動揺を隠すように言葉で誤魔化す。
だが、その動揺を見過ごさなかった相澤は目の前にある緑の瞳を捉え問いかけた。
「……おまえ、個性故に狙われること多かっただろ。ヒーローにも、敵にも」
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夢桜(プロフ) - うららさん» そっそそそ尊敬だなんてそんな嬉しすぎますっ！！応援ありがとうございます精一杯頑張らせていただきます！！ (2020年9月23日 19時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - やばいです!!!悲しくてでも見たくなるそんな話ですね。ほんとに尊敬します！これからも応援しております！頑張ってください!!! (2020年9月23日 17時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 猫好好さん» わぁぁありがとうございます好きになってもらってとても嬉しいです！！いやぁ大変おまたせしました、これからもこの作品をどうかよろしくお願いします！！応援とても嬉しいです……！ (2020年9月2日 18時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
猫好好(プロフ) - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟ ﾁヒロアカ小説の中でもかなり好きな作品なので待ってました！これからも更新頑張ってください！！！応援してます！ (2020年9月2日 18時) (レス) id: 184bdcfa18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年9月2日 17時
