83話 ページ40
斑鬼turn
二週間の特訓で、色々修得したんだよね。
｢まずはゲートを抜けなきゃ｣
下から冷気が徐々に漂っている。
なので私はゲートの上から、壁から壁へと素早く移動しながら前へ行く。
その現況は私の前にいる男が原因。
｢最初のふるい｣
その冷気が本格的に霧となり見え始めた頃、私の少し前からそう聞こえた。
その瞬間、皆の足元は凍る。
やっぱりね、轟くんが仕掛けてきた。私はそんなの気にせず、ゲートの出口前から凍った地面を、足に炎を纏い溶かす。
そして、足に力を入れて思いっきり飛ぶ。
｢ごめんね轟くん、頭上失礼｣
｢！｣
そして轟くんの頭上を通りそのまま地面へ着地して走る。
《さーて実況していくぜ！解説アーユーレディ！？ミイラマン！！》
《無理矢理呼んだんだろうが……》
司会に無理やり連れて来られた相澤先生の声はもはや怨念の声。
その頃、少し遠いが轟くんの後ろからはA組の皆が次々と凍った地面を突破する。
｢甘いわ轟さん！｣
｢そう上手くいかせねえよ半分野郎！！｣
｢クラス連中は
私は轟くんのそう呟く言葉を聞きながら前へ進む。
｢轟のウラのウラをかいてやったぜざまあねえってんだ！くらえオイラの必殺……｣
そんな中、意外にも峰田くんが一番に追いつき轟くんへもぎもぎを投げようとした。直後、彼は何かの機械に吹き飛ばされゴロゴロと転がっていく。
痛そう。
｢峰田くん！！｣
｢これは……入試の仮想敵｣
私は一度足を止め上を見る。
《さぁいきなり障害物だ！！まずは手始め》
またか。
《第一関門、ロボ･インフェルノ！！》
｢入試ん時の0P敵じゃねえか！！！｣
｢マジか！ヒーロー科あんなんと戦ったの！？｣
｢多すぎて通れねぇ！！｣
｢一回壊してるから、こんなの脅威でもない｣
私は止めた足をそのまま動かし走った。
《おーっと！？1−A組斑鬼！！全員止まってる中1人走り出した！！何をする気だァ！？》
｢こんなモロいの……簡単に壊せるよ｣
私は足に力を入れる。個性を発動していれば、こんなガラクタ簡単に飛び越えられるさ。
《飛んだァーー！？！？》
《確かアイツ……》
そして拳を作り、0Pに向かって＿＿
｢もう一回……砕いてやる｣
拳を放った。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 302人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢桜(プロフ) - †NANA†さん» 誤字指摘ありがとうございます！partに問わず時間を割いてくださり感謝です。修正が完了しましたので、どうかこれからもご愛読お願い致します！ (2021年11月30日 22時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 81話で、「登場時」が「搭乗時」になっています。 (2021年11月30日 21時) (レス) @page38 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 79話で、「敵わない」が「叶わない」になっています。 (2021年11月30日 21時) (レス) @page36 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 62話で、「元凶」が「現況」になっています。 (2021年11月30日 20時) (レス) @page19 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 61話で、「美談になるんだ」が「美談にになるんだ」になっています。 (2021年11月30日 20時) (レス) @page18 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢桜 | 作成日時：2020年1月3日 22時
