72話 ページ29
斑鬼turn
｢早速で悪いがオールマイト、敵について詳しく……｣
｢待った、待ってくれ……それより生徒は皆無事か！？相澤……イレイザーヘッドと13号は！！｣
……緑谷くん、君オールマイトに似てたんだね。
サラッとイレイザーヘッドの本名言おうとしてたよオールマイト。
｢……生徒はそこの彼ら以外で軽傷数名、教師2人はとりあえず命に別状なしだ。3人のヒーローが身を挺していなければ、生徒らも無事じゃあいられなかったろうな｣
良かった……私たち以外に大きなケガをした人ははいなかったか。
｢一つ違うぜ塚内くん｣
オールマイトは一度私達を見る。
｢生徒らもまた戦い、身を挺した！！｣
｢｢！｣｣
｢こんなにも早く実践を経験し、生き残り、大人の世界を……恐怖を知った1年生など今まであっただろうか｣
オールマイトは笑う。
｢敵も馬鹿なことをした。
そう言って、オールマイトは私達にグッドサインを出す。
｢私は……そう確信しているよ｣
緑谷くんと私は、明日が臨時休校ということで今日一日は保健室で休むことになった。
ちなみにオールマイトはいない、オールマイトは
『私にはまだやらなければならない事があるならな！それでは少年少女！！ゆっくり身体を休めるんだぞ！！HAHAHA！！』
と言って光の速さで保健室を出てしまった。
どっからそんな気力がと言いたかったが｢あ、平和の象徴だからか｣で終わらせた。
しばらくベットに座りぼーっとしていると、緑谷くんが私に声をかけた。
｢あの……ま、斑鬼さん……ちょっといい？｣
｢……どうしたの？｣
いつもより声が小さい緑谷くんに疑問を感じたが、特に気にせず話を聞く。
｢斑鬼さん……ごめんなさい！！｣
突然、緑谷くんがそう言って頭を下げた。
｢斑鬼さんが脳無と戦ってる時、僕はずっと見ているだけだった。君が血を流して戦っていたにも関わらず……僕は……｣
緑谷くんの声はだんだんと小さくなっていく。
｢君が謝る事じゃない｣
｢っ……でも！｣
｢君は何も悪い事はしてない、あれは私が勝手にやったこと。もう謝らないで、可愛い顔が台無しだよ｣
そう言って私は少しだけ微笑み緑谷くんの髪をわしゃわしゃと撫でる。
｢っ……か、可愛いは、嫌だなぁ……｣
緑谷くんは頬を赤らめへにゃりと笑った。
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夢桜(プロフ) - †NANA†さん» 誤字指摘ありがとうございます！partに問わず時間を割いてくださり感謝です。修正が完了しましたので、どうかこれからもご愛読お願い致します！ (2021年11月30日 22時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 81話で、「登場時」が「搭乗時」になっています。 (2021年11月30日 21時) (レス) @page38 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 79話で、「敵わない」が「叶わない」になっています。 (2021年11月30日 21時) (レス) @page36 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 62話で、「元凶」が「現況」になっています。 (2021年11月30日 20時) (レス) @page19 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 61話で、「美談になるんだ」が「美談にになるんだ」になっています。 (2021年11月30日 20時) (レス) @page18 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年1月3日 22時
