67話 ページ24
斑鬼turn
｢……あーあ、来ちゃったな……ゲームオーバーだ。帰って出直すか、黒ぎ……ぐぁ！｣
死柄木はプロヒーローが来たことにより撤退しようとするが、スナイプ先生が死柄木を銃で撃つ。
｢この距離で……捕獲可能なやつは｣
｢僕だ……！｣
｢！｣
黒霧と死柄木はゲートに入り逃げようとする。
｢死柄木弔！！｣
だが、13号のブラックホールに霧が吸い込まれていく。
｢ぬっ……！？これは……！？13号……！！｣
だが、それは気休め程度にしかならなかったらしく、そのあいだは死柄木が赤い瞳でオールマイトをギラリ睨みつける。
｢今回は失敗だったけど……今度はAを手に入れて、おまえを殺すぞ……｣
そして、ブラックホールで吸い込むことは間に合わず＿＿
｢平和の象徴……オールマイト｣
そう言い残し、敵連合は消えた。
プロが相手にしているもの……世界。
それは、私たちにはまだ早すぎる経験だった。
連合が消えて……少しした後に、私は大急ぎで緑谷くんの元へ向かう。
｢緑谷くん大丈夫？これ、脚折れてるよね……？｣
緑谷くんの脚は、曲がっては行けない方向に曲がっていた。
｢へっ！？斑鬼さんいつの間に！？だ……大丈夫だよ！｣
｢それなら良かった……肩貸すから行こう。オールマイトも｣
｢あ……斑鬼さん待って！！｣
私がオールマイトの方を向くと同時に緑谷くんが声を荒げる。
｢……ま、斑鬼少女……｣
そこには、ガリガリの姿をしたオールマイトそっくりの人がいた。
……あぁ、活動限界とはそういう事だったのか。
｢……｣
｢反応が無いね斑鬼少女！！？｣
｢あっ、すみません｣
ずっと黙って見ていたからなのか、オールマイトに吐血しながらツッコまれた。
いや、血を吐いてるけど大丈夫なのか？
｢あ、オール……マイト……｣
｢……ハハハ、見られてしまったか。失望してしまったかい？斑鬼少女、平和の象徴が……こんな姿で｣
オールマイトは枯れた声で笑う。
｢そんなことありませんよ｣
｢！｣
恐怖から開放された代償として、私の口からはスラスラと言葉が流れる。
｢そんな姿になりながらも、身を挺して私たちを守ってくれました。貴方がどんな姿だろうと失望するわけありません｣
私は感謝してもしきれない恩を、言葉で表した。
｢本当にありがとうございます。
平和の象徴、オールマイト｣
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夢桜(プロフ) - †NANA†さん» 誤字指摘ありがとうございます！partに問わず時間を割いてくださり感謝です。修正が完了しましたので、どうかこれからもご愛読お願い致します！ (2021年11月30日 22時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 81話で、「登場時」が「搭乗時」になっています。 (2021年11月30日 21時) (レス) @page38 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 79話で、「敵わない」が「叶わない」になっています。 (2021年11月30日 21時) (レス) @page36 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 62話で、「元凶」が「現況」になっています。 (2021年11月30日 20時) (レス) @page19 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 61話で、「美談になるんだ」が「美談にになるんだ」になっています。 (2021年11月30日 20時) (レス) @page18 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年1月3日 22時
