272話 ページ9
斑鬼turn
森のグラウンド内が開放され、早くも数分が経つ。
それぞれ指定ポイントへと移動し、私はそのポイントへ辿り着いたはいいが辺りはやはり木々ばかりで視界が悪いと辺りを見回していた。
自分で数え続けた時間によればあと数十秒で開始となるが、その後は即座に見渡しのいいところへ移動した方が良いだろう。
「まあ、やるからには勝つ」
とにかく生き残ることが最優先。
あまり人には出会わず、静かに終わらせたいものだ。
轟turn
相澤先生の言うとおり合図はないが、そろそろ指定ポイントに到着してから五分が経過する頃。
「ねえねえ、やっぱりどこかのチームを捕まえちゃった方が、点数としては高くなりそうじゃない？」
口田の個性で辺りを警戒しながら進み続けている時に、葉隠が突如発案。
「ヒーロー基礎学とはいえ、今回の目的は生き残ることだし……ここは大人しくしていた方がいいと思うけど……」
「
だが、本来の目的と違った意見に二人は見た限り反対。俺もそうは思うが、ただじっとしてるだけだと訓練にはならない気がすると思ってしまい個人的には半々。
「でもでも、これは訓練だよ！
戦闘あらずの訓練なんて訓練じゃないよー！！
ね！轟くんもそう思うよね！？」
「お」
それでも諦められない葉隠は、その二人に同意を得られないと思い俺へと詰め寄る。
……たしかに、戦闘訓練に戦闘が無ければ得られるものはない。だが、公式に決められた目的は生き残ること。
どこかのチームと戦うにしろ、こちらが負けてしまえば意味がない。
……どうするか。
「AチームとかAちゃんなら、索敵要員がいないからそこを狙えば可能性ありそうじゃない！？」
「……たしかに、不意打ちで狙えば可能性はある」
「
「……」
賛成するか、反対するか。どちらかで悩んでいると、葉隠は反対していた二人を徐々に味方へとつけ始めた。
まあ、やらないよりかは……やった方がいいんだろう。
「……敵を落とすには、作戦を練る必要があるぞ」
「……それは、チーム別に考えよう」
「よし！決まり！！
敵をじゃんじゃん捕まえるぞー！！！」
結局全員が賛同して、一チームは捕まえる方針となった。
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夢桜(プロフ) - 獅音さん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、大っ変嬉しい言葉なのですが現在は文面等を修正中の為非公開とさせていただいています！今週中には直し公開へと戻す為、それまで気長にお待ちしていただけると嬉しいです！ (2021年5月31日 7時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
獅音 - パート6のパスワードが知りたいです (2021年5月31日 5時) (レス) id: 7f54062a6d (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 紫蝶月さん» コメントありがとうございます！！それは完全に私のミス……！ご指摘ありがとうございます！！すぐに修正いたします！！ (2020年10月31日 20時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。誤字があったので確認お願いします。BチームとなっていたのですがCチームだと思います。確認お願いします。 (2020年10月31日 19時) (レス) id: 19734b52bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年10月27日 17時
