269話 ページ6
斑鬼turn
「……？」
気がついたら、いつの間にか自分は地面へ座り込んでいる。それに疑問を抱いていると、影が私を覆う。
「A……突然座り込んでどうしたの？」
それは耳郎ちゃんの影。彼女にそう聞かれるが、私は全く身に覚えがない。本当に気がついたらいつの間にで理解が出来ない。
何があった？
「Aちゃん、今のは羽生子ちゃんの個性なの。でも、悪気は無いから許してあげてくれないかしら……？」
「そ、それは大丈夫。
ただ、いきなりで驚いただけだから……」
「ハッ！ご、ごめんなさい！つい……」
万偶数ちゃんは酷く申し訳なさそうに謝罪をするけど、蛙吹ちゃんの言うとおり悪気はないらしいから特に怒っていない。
ただ驚いただけだ。
それよりも、なんで私に個性を使ったのか気になる。
「あの……実は私、体育祭を見てからずっと斑鬼Aちゃんと会ってみたかったの……！！」
「……私に？」
立ち上がる際に理由を聞いてみれば、回答は思ったより普通なものだった。
私はそれに若干気抜けをして肩の力を抜く。
「ええ……女の子なのにとっても強い相手に立ち向かう姿……とっても凛々しくて素敵だった！！
だから、実際に会えるって思うと嬉しくて……！」
だいぶ強張った身体で伝える彼女を見ると、そんなことだったのかと私は息をつく。
自分の両手を握りしめ、慌ただしく伝えようとする彼女の姿を可愛らしく思い静かに聞く。
そして一通り話し終えた時、私は彼女に手を差し伸べた。
「……？」
「ありがとう。
今日はよろしくね、万偶数ちゃん」
「……！！ええ！！よろしくね！
斑鬼ちゃん！！」
「名前でいいよ」
「い、いいの！？」
名前呼びを頼めば、彼女はとても嬉しそうに私の名前を呼ぶ。
そんな雰囲気が気になった皆も集まり、結局は改めて全員で自己紹介をすることになった。
時間はかかったが、これも必要なコミュニケーションと捉えれば有意義な時間。
それによって親睦は深まり、グラウンドΩに行くまでの間A組女子と勇学園の女子はとても仲良く目的地へと向かえることになった。
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夢桜(プロフ) - 獅音さん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、大っ変嬉しい言葉なのですが現在は文面等を修正中の為非公開とさせていただいています！今週中には直し公開へと戻す為、それまで気長にお待ちしていただけると嬉しいです！ (2021年5月31日 7時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
獅音 - パート6のパスワードが知りたいです (2021年5月31日 5時) (レス) id: 7f54062a6d (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 紫蝶月さん» コメントありがとうございます！！それは完全に私のミス……！ご指摘ありがとうございます！！すぐに修正いたします！！ (2020年10月31日 20時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。誤字があったので確認お願いします。BチームとなっていたのですがCチームだと思います。確認お願いします。 (2020年10月31日 19時) (レス) id: 19734b52bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年10月27日 17時
