307話 ページ44
斑鬼turn
「"魔獣の森"……！？」
「なんだそのドラクエめいた名称は……！」
森の規模と名前に驚いている人らを横目に、私は落ちた際衣服にくっついた泥や砂をはたく。
「雄英こういうの多すぎだろ……」
「文句言ってもしゃあねえよ。
行くっきゃねえ」
座り込んだり森を凝視している者もおり、とにかくは進まなきゃ話にならないと森へ入り込もうとする者も少なくはない。
だが、それは一瞬にして止められる。
「ケロ、この振動……なにかしら」
「……？」
蛙吹ちゃんがその違和感にいち早く気づき、皆森の方へと向く。
木々の隙間からのそりと現れた、人間など踏みつぶせる程の巨体を持つ"それ"は、地面を揺らすほどの大きな足音と振動を轟かせ私たちの前に現れた。
「｢マ、マジュウだぁぁー！！？｣」
上鳴くんと瀬呂くんが叫んだ時、ようやく全員がそれを目視。個性を使えるよう警戒態勢に入る。
「静まりなさい！獣よ！下がるのです！！」
見た目は獣、それを見越してか口田くんが個性を発動させるが、彼の個性は全くと言っていいほど効果がない。
獣はそのまま手のひらを目の前に硬直している峰田くんへと振り下ろす。だがなんとか彼を間一髪で緑谷くんが担いでくれたおかげで事なきを得た。
「……崩れてるってことは」
獲物を逃さんと動く魔獣の頬や至ることろがほろほろと崩れていくとこを見るあたり、これは土だろう。
先程私たちを崖下へと突き落としたピクシーボブの個性なら、この場での使用は一番適している。土かは触れた地面かはわからないが、どっちみちは触れた大地を操るんだろう。
なによりクラスメイトに手を出したんだ。
敵だろうとなんだろうと粉々にしてやろう。
そう思い、私がすぐさま個性を発動させ魔獣に向かっていくと、それと同時に他の"三人"も動いた。
「レシプロ・バースト！！」
始めに轟くんが足元を凍らせ、動けない隙を突いて飯田くんが左腕を破壊。
「死ねェ！！！」
それと同時に、爆豪くんが右腕を破壊。
土だった為か攻撃すればいとも簡単に崩れ落ち、あとは体と頭のみ。
「緑谷くん！」
「うん！」
彼は相槌を打ったすぐに魔獣の頭を粉砕し、蹌踉めく体だけを残した。
「斑鬼さん！」
緑谷くんの掛け声と同時に、私はトドメを刺すよう魔獣の体目掛けて蹴りを入れる。それだけで土の魔獣はいとも簡単に破裂し、風圧で体の破片は散り散りに飛んでいった。
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夢桜(プロフ) - 獅音さん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、大っ変嬉しい言葉なのですが現在は文面等を修正中の為非公開とさせていただいています！今週中には直し公開へと戻す為、それまで気長にお待ちしていただけると嬉しいです！ (2021年5月31日 7時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
獅音 - パート6のパスワードが知りたいです (2021年5月31日 5時) (レス) id: 7f54062a6d (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 紫蝶月さん» コメントありがとうございます！！それは完全に私のミス……！ご指摘ありがとうございます！！すぐに修正いたします！！ (2020年10月31日 20時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。誤字があったので確認お願いします。BチームとなっていたのですがCチームだと思います。確認お願いします。 (2020年10月31日 19時) (レス) id: 19734b52bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年10月27日 17時
