302話 ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ ページ39
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「さすが先生だ。
どんなに調べても分からなかった奴らの目的地を、こうも容易く見つけてくれた」
「彼らを待機させていた甲斐がありましたね、死柄木弔」
「……ふん、まあな」
暗く灯る一つのバーにて、トランプタワーを組み立てている死柄木が呟く。
それに受け答えるよう黒霧が死柄木へと言葉のキャッチボールを行うが、軽く流され鈴の音と共に会話はすぐ途切れた。
「組合から連絡が来た、明日の朝までに届けるそうだ。急ごしらえなんで見てくれは悪いが、品質は保証するってよ」
それを切った当の本人、その者は顔こそ出さないものの、代わりとして吹き出した煙を扉から表し内容を述べる。
トランプタワーは形を維持できず、バーのテーブルにて散乱していた。
「無理なお願いをしました、申し訳ありません」
「……なあ死柄木さん、組合がアンタの無茶な要求を呑んだ理由が分かるかい？」
黒霧の謝罪を受け流し、男は死柄木へ問う。
それに反応した死柄木は男の方へと体を向け、答えを受け取った。
「皆アンタに期待してるのさ。
敵連合が活気付けば、闇の中で
「……安心しろ、時期忙しさで手が回らなくなる」
死柄木の言い放ったことは男にとって都合の良いことらしく、男は愉快に笑いペラペラを口を動かす。
「ハハッ、そりゃあ楽しみだ。
それに、アンタが手中に収めることを望む雄英の少女……彼女がこちらに加わり表舞台で暴れてくれりゃ、俺たち影の者はより行動しやすくなる」
「……言っておくが、アイツを手に入れるのはおまえらじゃなくて俺だ。
渡す気も、いいように使わせる予定もない」
「……だいぶご執着のようで。
安心しな死柄木さん。互いにWin-Winなだけで、取る気も利用する気もないさ。
んじゃ、まいど」
一部不穏な空気が漂ったが、男は一通り目的を話し終えた後、煙を変わらず纏わせながら扉を閉め去っていった。
その様子は妙に上機嫌であり、これからのことを考えると笑いが込み上げるような気持ちだったのだろう。
「……目的地に手駒、獲物が揃った」
二人になったバーの中、手の平から覗かせる赤い瞳が月を描く。そして乾燥した唇で歯を剥き出しにし、死柄木は愉快そうに笑いゲームのボタンを押した。
「なら、ゲームスタートだ」
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夢桜(プロフ) - 獅音さん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、大っ変嬉しい言葉なのですが現在は文面等を修正中の為非公開とさせていただいています！今週中には直し公開へと戻す為、それまで気長にお待ちしていただけると嬉しいです！ (2021年5月31日 7時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
獅音 - パート6のパスワードが知りたいです (2021年5月31日 5時) (レス) id: 7f54062a6d (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 紫蝶月さん» コメントありがとうございます！！それは完全に私のミス……！ご指摘ありがとうございます！！すぐに修正いたします！！ (2020年10月31日 20時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。誤字があったので確認お願いします。BチームとなっていたのですがCチームだと思います。確認お願いします。 (2020年10月31日 19時) (レス) id: 19734b52bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年10月27日 17時
