297話 ページ34
斑鬼turn
「オイ半分野郎」
飯田くんから伝えられたことに反対する者はおらずそのまま順調にことが進むと思いきや、爆豪くんが轟くんに突っかかる。
「体育祭ん時みてぇに手加減なんかすんじゃねえぞ……本気で来やがれ！」
「……わかった」
ただその理由は爆豪くんにとって至極真っ当なことなので、一方的な喧嘩や殴り合いの要因になるような事じゃないと思い一安心。
「おまえもだ！このクソデク！！」
「わっ、分かったよ。かっちゃん」
「八百万くん、スターターは俺が交代する。
斑鬼くんは……申し訳ないがまた審判を頼めるかい？」
「分かりましたわ」
「構わないよ」
飯田くんはヤオモモちゃんからホイッスルを受け取り、私はプールの端へと移動。
ちなみに芦戸ちゃんがそこで間接キスだと騒いでいたが、きちんとヤオモモちゃんの作ったハンカチで拭いた為問題ない。
「それでは！
50m自由形の決勝を始める！！」
「いったれ爆豪！！」
「相手殺すなよー！」
「轟も負けんなぁ！」
「デクくん頑張れぇ！！」
「皆さんファイトー！」
三人に向けての応援が殺到してこちらにまで声援が木霊する中、飯田くんがホイッスルを片手に左腕を上げた。
「位置について！」
彼らは構える。
爆豪くんは両手をバチバチと発火させ、轟くんは右手を凍らせながら冷気を漂わせ、緑谷くんは腰を曲げクラウチングスタートの体制に。
「よーい！！」
私もいつ彼らがゴールしていいように警戒をした。
その数秒後、短く鳴ったホイッスルが耳へと届く。
そんな合図と同時に飛び出す三人を見て、誰しもが激戦が始まると予想していた。
そう、予想していたのだ。
一人はともかく、泳がず個性でのゴールを目指した二人を含める三人が一斉に体制を崩し水飛沫を上げてプールの中へと落下。
そんな思いもよらぬ展開に驚愕と困惑が混じり、観戦者である皆は騒然とする他なかった。
「っ！？なんだ！？」
「個性が消えた！？」
だが、個性を消せる学校関係者は知っている中でただ一人。
それ故に察しのいい何人かは誰の仕業かを即座に見抜いたのだった。
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夢桜(プロフ) - 獅音さん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、大っ変嬉しい言葉なのですが現在は文面等を修正中の為非公開とさせていただいています！今週中には直し公開へと戻す為、それまで気長にお待ちしていただけると嬉しいです！ (2021年5月31日 7時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
獅音 - パート6のパスワードが知りたいです (2021年5月31日 5時) (レス) id: 7f54062a6d (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 紫蝶月さん» コメントありがとうございます！！それは完全に私のミス……！ご指摘ありがとうございます！！すぐに修正いたします！！ (2020年10月31日 20時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。誤字があったので確認お願いします。BチームとなっていたのですがCチームだと思います。確認お願いします。 (2020年10月31日 19時) (レス) id: 19734b52bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年10月27日 17時
