291話 ページ28
斑鬼turn
一人で目的地へ行くにはなんとなく寂しい気もして、私は二人に承認を得てプールまで共に向かうこととした。
「…………」
「……斑鬼、どうした」
ただ、その道中やはり目が行ってしまう。
「いや、二人とも筋肉凄いなあって……」
その理由はいわゆる腹筋等の筋肉……身体だ。
私から見てみると凄く羨ましい体なので釘付けになるのも無理はない。
いわゆる細マッチョである轟くんと、体格に比例した筋肉量を持つ飯田くん。
自分が女であることを稀に悔やみたくなる。
「まあ、鍛えてるからな」
「といっても、斑鬼くんだって中々のものだぞ」
「個人的にはもっと鍛えようって考えてるんだけどね」
「あんま無茶すんなよ。
おまえ、悪い意味で緑谷と似てるから」
「…………それ、緑谷くんに失礼じゃない？」
まだまだ鍛えどころはあると思い精進しているのだが……やはりそこは女、ある程度筋肉がついてしまうとそれ以降はつきにくい。
その意味も込めて呟けば轟くんに心配に加え若干呆れられてしまった。おそらく悪い意味っていうのは自己犠牲のことだろう。
「事実を言ったまでだ。
アイツはボロボロになっても人を救けることに躊躇ねえが、おまえも大概だからな？」
「USJ、体育祭、ヒーロー殺し……は俺に責任があるのだが、その件を含め君たちは己を第二に考えすぎだ！
少しは自分自身のことにも気を使いたまえ」
「…………ご、ごめんなさい」
黒い顔でこちらへ説教をかます二人を見て謝るほかないと悟った私は白目を剥いた。
ここまで怒られるとは思わなかったが、私は"女"だからと言われていないことに案外喜んでもいる。
ヒーローになれば男女関係ないが、無意識に比較してしまう人が多い。だけど二人はそれを理由にして叱っていない。
対等の立場として、仲間として叱ってくれる彼らの言う事は本心なんだろう。
「……あとで緑谷にも同じこと言っとくか」
「ああ、それがいいだろう」
そんな余韻に浸っていた間に、気がついたら突如として話題に出ていた彼にまで飛び火してしまっていた。
なんてことだ、ごめん緑谷くん。
「まあ、それが君たちの良いところでもある」
「褒められてるのか、貶されたのか……」
「一応褒めてるから安心しろ。"一応"な」
「……凄い強調するね」
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夢桜(プロフ) - 獅音さん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、大っ変嬉しい言葉なのですが現在は文面等を修正中の為非公開とさせていただいています！今週中には直し公開へと戻す為、それまで気長にお待ちしていただけると嬉しいです！ (2021年5月31日 7時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
獅音 - パート6のパスワードが知りたいです (2021年5月31日 5時) (レス) id: 7f54062a6d (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 紫蝶月さん» コメントありがとうございます！！それは完全に私のミス……！ご指摘ありがとうございます！！すぐに修正いたします！！ (2020年10月31日 20時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。誤字があったので確認お願いします。BチームとなっていたのですがCチームだと思います。確認お願いします。 (2020年10月31日 19時) (レス) id: 19734b52bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年10月27日 17時
