284話 ページ21
斑鬼turn
「これで逃げ道が出来た！」
「みんな！今のうちに……！！」
氷を蹴破る前の飛び出した衝動で私たちは地面へと打ち付けられようとするが、受け身を取り体制を整える。
緑谷くんが大声で三人へ伝えようとした時、
上空から困惑の声が。
「っん？」
「……」
まさかと思い、私は冷や汗を流して上を向く。
「なんだ！？何が起こったんだァァァ！？」
「うわぁぁぁぁぁぁ！！！」
「ドユコトォ〜！？！？」
「ウゥエェーーーーイ……」
悲鳴を上げる皆を見て、予感は的中。
「元に戻ってるぅーー！？！？」
「タイミング……」
なんとこのタイミングで皆はゾンビから通常へと元に戻っていたのだ。
これには誰も気づけずパニックである。
洞窟の中にいる三人も困惑した様子で落ちていく皆を見ていた。
「ご、ごめんなさぁぁぁぁい！！」
「…………」
頭を抱えたくなるような出来事に私は目元を隠して俯く。
「おいクソデク！！！」
そして流石に助けへ行こうと思った時、聞き覚えのあるがなり声が上から緑谷くんを呼ぶ。緑谷くんをデクと呼ぶのは、意味を変えた麗日ちゃんと名付け親の彼だけだ。
緑谷くんは肩を揺らして上を見る。
「俺とやり合おうってか……！
おもしれえ……！！！」
目に入った彼もまた、落ちていく中の一人。
顔面がボッコボコである藤見くんの首を腕で絞める形になって捕まえながら落下していた。
チョークスリーパーという格闘技に近いのかな。脇に締めてるね、あれは。
当の本人藤見くんは目を回し気絶しており、歯も欠けていて目元と頭のこぶが特に酷い。
可哀想。
「ちがあぁぁぁあう！！！」
あらぬ誤解を生み出されてしまった緑谷くんは、そんな狂暴凶悪である爆豪くんの怒りを買ってしまい彼の技をお見舞される寸前だ。
「全力でェ、ぶっ潰したらぁぁぁぁぁ！！！」
流石に巻き添えは嫌なので、私は即座に場所を移動。
その直後、大爆発が緑谷くんを巻き込んだ。
緑谷くん、南無。
「デ、デクくん……」
「あちゃー、あれじゃ緑谷は重症かな？」
「爆豪、だいぶキレてたな」
「……心配しないんだね」
「だって緑谷と爆豪のケンカなんていつものことじゃん？」
「爆豪くんのアレは日常だしね！
むしろない方がおかしい！！」
……これ、彼らがヤバイんじゃなくて、この光景が普通となってきているクラス自体ヤバイのかもしれない。
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夢桜(プロフ) - 獅音さん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、大っ変嬉しい言葉なのですが現在は文面等を修正中の為非公開とさせていただいています！今週中には直し公開へと戻す為、それまで気長にお待ちしていただけると嬉しいです！ (2021年5月31日 7時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
獅音 - パート6のパスワードが知りたいです (2021年5月31日 5時) (レス) id: 7f54062a6d (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 紫蝶月さん» コメントありがとうございます！！それは完全に私のミス……！ご指摘ありがとうございます！！すぐに修正いたします！！ (2020年10月31日 20時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。誤字があったので確認お願いします。BチームとなっていたのですがCチームだと思います。確認お願いします。 (2020年10月31日 19時) (レス) id: 19734b52bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年10月27日 17時
