281話 ページ18
斑鬼turn
「ゾンビって思われるんだ……あの姿」
「斑鬼何してる！早く来い！！」
「えっ」
皆が即座に逃げ出した為、もう誰もいないと確定し後ろを向いて震えているオールマイトのところへ行こうかと思ったのだが、焦った声でこちらへ走ってくる轟くんに手首を捕まれる。
そして彼はその勢いのまま後ろへと走り、私を引っ張っている為オールマイトの背中はどんどん遠くなっていった。
「今来た人が誰か分かんねぇ状態でボーッとすんな、少しは警戒しろっ……！」
本来ならば反省しなければいけない状況なのだが、今降ってきたあの人を私は誰か知っている為悪いけど反省する気はない。
逆にオールマイトがゾンビにならないかが心配だ。
「やっぱりゾンビじゃねえか……」
「えっ」
後ろを向いて呟いた轟くんの言葉に驚いて彼の向ける目線の方を見れば、なぜかゾンビになった砂糖くんに肩を叩かれ他の皆からはゾンビになっていないにも関わらず素通りされているオールマイトが見えた。
嘘だろオールマイト。
「……何事？
いやあれ、ゾンビって認識されるんだ……」
「認識どころか本物だろ……！」
言っておくが、こんな会話をしている最中も轟くんと私は全力で走っている。
どんどん遠くなる彼らはじろりとこちらを見ているが、だいぶ遠いだろうし追いつかれるのは数十分先だろう。
「Aちゃん轟くん！こっちこっち！」
「斑鬼なんで棒立ちしてたの！？」
轟くんに引きずられ数分走り続ければ、その先には三人が立ち止まって待っていた。
辿り着けば二人は私の肩を鷲掴みにして軽い説教をお見舞する。あまりの迫力に言葉が詰まるけど、心配故になんだろう。
「ご、ごめんね」
「とにかく、急いで避難しよう！」
その説教が長引く前に止めたのは、オールマイトの件で一番ヒヤヒヤしていた緑谷くん。
今となってはその焦りが消え、避難を第一に優先させていた。
「でも、どこに逃げればいいの？」
「さっき少し見えたけど、崖の上にちょっとした洞窟を見つけたんだ。
あそこで作戦を練ろう」
「りょーかい！」
彼の提案したその崖は少し距離があり、緑谷くんのナビを聞きながら私たちはひたすらに走り続ける。
彼らからどう逃げ、彼らをどうやって元に戻すのかを、話し合うために。
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夢桜(プロフ) - 獅音さん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、大っ変嬉しい言葉なのですが現在は文面等を修正中の為非公開とさせていただいています！今週中には直し公開へと戻す為、それまで気長にお待ちしていただけると嬉しいです！ (2021年5月31日 7時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
獅音 - パート6のパスワードが知りたいです (2021年5月31日 5時) (レス) id: 7f54062a6d (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 紫蝶月さん» コメントありがとうございます！！それは完全に私のミス……！ご指摘ありがとうございます！！すぐに修正いたします！！ (2020年10月31日 20時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。誤字があったので確認お願いします。BチームとなっていたのですがCチームだと思います。確認お願いします。 (2020年10月31日 19時) (レス) id: 19734b52bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年10月27日 17時
