君はずっと変わってない ページ4
私『諸伏さん 家に泊まっても良いですか?』
ごめんヒーロー君
すぐに出ていくからさ 今日だけでもいいから
久しぶりに君とお話ししたいんだ
諸「良いけど君の名前は?」
名字まで言ったらヒーロー君にばれるだろうから
ごめん名前だけしか言わない
私『A』
ただ、それだけを伝える
名字聞いてこないかな?ちゃんと言えって言ってくるかな?
でも、言ったらばれるかもしれないんだ
どうにか隠さないと
諸「Aか よろしくな」
……聞いてこなかった
え、なんで?普通なら聞くことじゃないの?
ヒーロー君、なんで聞いてこないの?
私『諸伏さん、なんで名字……』
諸「なんでって言ったら、言いたくなかったのかと思ったから」
ヒーロー君はそーいう性格だったね
人に気を使えるような子だったね
変わってないヒーロー君と、今でも嘘をついている私
なんか、胸がチクチクした
どうして君は変わらないのかな?
どうして私は変われないのかな?
そんな事ばかり考えてしまって嬉しいのに苦しくて仕方がなかった
諸「寒いだろ?家についたらお風呂にでもはいりなよ」
私『ありがとうございます』
寒いよ?ヒーロー君
私、凄く寒いんだ 心が
なんか、風がビューって通っていくようなそんな感じがする
ばれてしまったら もしくは私のことを恨んでいたら
そのことが、凄く怖い
たったの一日しかいないんだ
ボロを出さずに上手くやろう
そして、ヒーロー君にばれないままお別れするんだ
安心して?ヒーロー君
私、君に今もウソはついてる…けど
ヒーロー君のことは絶対に傷つけないから
ウソつきのいうことだけど
信じてくれる?ヒーロー君
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作者名:そこらにいるオタク | 作成日時:2021年9月5日 16時