Sœur bien-aimée (ページ9)

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そして月日が経ち、決戦の日が来た。

林「今日が最後だね。」

『うん。高校生最後の大会、絶対勝つ』

林「キャプテン頼むよ」

『うん。勝つ！！』

バスケ部「おぉー！！！」

一応、キャプテンしてます。今日はウィンターカップ決勝。相手は桜花学園。何人もの日本代表を出している超強豪校。2年前、準決勝で敗れた相手。絶対勝って、高校最後の大会を締めくくる。

前半終了。ハーフタイム

26-34とこっちが負けてる。私のマークが厳しいし3Pが入んない。

バシッと咲希に首にチョップされた。

『痛て！何？』

林「20分ある。まだ、終わってない。」

『あ、うん。』

林「どうせ、3Pが入んなくて焦ってるでしょ。武器はそれだけじゃないでしょ？あれやるよ」

『分かった。』

監督「渡邉、行けるか？」

『もちろんです。円陣組むよ！』

バスケ部「はい！」

『残り20分走るよ！勝つ！！』

バスケ部「おぉー！！」

ピー！！
ホイッスルがなり第3Qが始まった。相変わらず、ディフェンスがしつこい！だけど、私の武器は3Pだけじゃない。

林「ナビ！」

咲希からパスを受けそのままシュート。咲希はハーフコートの奥からパスを出し、リングを目掛けてだした。それを私がキャッチし、そのまま押し込む。いわゆる、アリウープダンク。ダンクは何度か公式戦でやったことあるけど、アリウープは初めてやる。で、これを見た相手は呆然。まさか、JKがこんなシュートを打つからね。そっからの試合展開はまぁ想像ついたよね。

あのダンクを見せた後、タイムアウトをすぐとり、対策をしてきた。と言っても、トリプルチーム。私に3人ついちゃえば、他2人がフリーになる。しかも、フリーしたのは3Pの名手咲希ともう1人のオフェンスの要の子。この子は2年生なんだけど、本当に中からの攻撃が上手。その2人を外したお陰で、こちらは3Pめっちゃ入る。で、第3Qが終わった時点で点差は58-42見事逆転した。

『第4Qもこのままいくよ！勝つ！』

バスケ部「おぉー！！」

第4Qもその勢いのまま、試合が展開した。私にディフェンスが集中してるお陰で、咲希を初め、みんなが点を取れている。そして、時間が過ぎ

ピー！！

『はぁはぁはぁ…咲希』

林「うん.....」

遂に...

バスケ部「優勝だあああ！」

アナウンス「只今の試合、東北高等学校が72-56で勝利しました。今年度のウィンターカップの優勝は東北高等学校です。」

これが私達の集大成、やっと終わった。長かった。