Sœur bien-aimée (ページ30)

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祐希side

今日はオリンピック予選の日。この日でオリンピックの出場が決まる。｢史上最高の逸材｣って言われてるけど、そんなに言われるのは慣れてない。全日本に定着し始めてちょっとしか経ってない。唯一嬉しかったことはAに会えたこと。ものすごく会いたい。

『あ、祐希！！将さんもいる！！晶くんも！！』

えっ？！Aさん？！幻聴？

祐希「将さん！今の聞きました？」

柳田「えっなになに」

祐希「Aさんの声がしたんです！」

柳田「A？！」

祐希「そうっす……あ！あそこ！」

柳田「あ、ホントだ」

祐希「Aさーん👋」

柳田「😘💕」

この人投げキッスしやがった。絶対Aさんのこと好きでしょ。将さんは身長のこと気にしなさそうだし。絶対渡さない！！

柳田「見て笑笑。1人で悶えてる笑笑」

祐希「可愛い笑笑」

やばいにやける。可愛い。

祐希「今日頑張れる」

柳田「俺もだわ」

“そしてマッチポイント！男子バレーの歴史に今、新たな扉が開こうとしています！サーブは柳田！”

そーれ！！

将さんのサーブから相手のレシーブがそのまま帰ってきていいレシーブからいいトスが来て、そのまま

“決めたーーー！！最後は石川！！決めました！！”

祐希「しゃぁあ！」

ついに決めたんだ。オリンピックを。俺は思わず嬉しくて泣いてしまった。今日はAさんのおかげかもしれない。本当に勝利の女神。ありがとう。

‘’石川選手、柳田選手、リオデジャネイロオリンピックの出場、おめでとうございます”

「「ありがとうございます」」

‘’本日も素晴らしいプレーでした。今日の勝因はなんですか？”

祐希「勝利の女神がこの会場にいたからだと思います」

‘’それはどなたですか？”

祐希「バスケットボール日本代表の渡邊A選手です。本当に来てくれてありがとうございます。お互い、オリンピックで頑張りましょう！」

『祐希ーーー！！』

祐希「Aさん！！」

『なんであんな恥ずかしいこと言うの？！貴方人気者なんだから、私なんかに構ってたら…』

なんか言い訳可愛い。

祐希「だってその通りじゃん。Aさんがいたから勝てたもんだから」

『そうなのかな？』

祐希「そうだよ」

『将さんいる？』

祐希「いるよ。将さーーん！！」

柳田「よっ✋」

『将さん！』

柳田「？？」

『😘💕』

ん？？投げキッス？！

『お返しだよ〜』

柳田「////」

将さん、顔真っ赤笑。後、山さん視線怖い。