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ｶﾞﾁｬ🚪
大志「Aさん、麗華、こっちこっち」
『やっほー。ごめんね、急に呼び出して』
大志「大丈夫です。麗華は？」
『大丈夫だから』
麗華「大志くん？」
大志「うん。おいで」
ｷﾞｭ)
麗華「(号泣)」
『将さん、急に呼び出してごめんなさい』
柳田「平気平気。この子がなでしこの？」
『はい。私の妹です。麗華、落ち着いたら、話してもらってもいい？』
麗華「いいよ」
家で雄太と陸が毎日喧嘩をしてて、麗華がその度に大泣きするから、中村家に行った。そこで薫くんと碧くんと出会い、サッカーを始めた。鷺沼SCでもフロンターレも一緒だったらしい。
高校2年生になり、日本代表に選ばれた。W杯メンバー入りも確実視され、その期待通り、メンバー入りした。試合では、代表初ゴールを決めて、日本を決勝まで導いた。決勝戦のアメリカ戦では、同点のタイミングでPKを与えてしまい、決められて、逆転された。その流れで、どんどん悪くなり、日本は負けた。
その後、麗華を称える者いれば、叩く者もいた。あの時、PKを与えなければ、日本は勝っていたかもしれないから。帰国し、フロンターレの練習に合流した麗華は、コーチ陣達からは賞賛された。だが、何人かにあのPK献上について色々言われた。学校でも、色んな人に言われて病んでしまった。
『辛いね。麗華はさ、サッカーしたい？』
麗華「したい」
『そしたらさ、1回海外行ってみたら？』
麗華「えっ？」
『実はこれを俊さんからもらったんだ』
麗華「……オファー？」
小野寺「何処から？」
麗華「リバプールの女子チームから」
柳田「すげぇ。こんな機会滅多にないよ」
なんと、あのリバプールからオファーが来たのだ。
『1回気持ちリセット出来ると思うよ』
麗華「少し考えてみる」
小野寺「問題は誹謗中傷ですよね」
『そこなんだよ。どーすればいいかね〜』
サッカーをするために環境を変えても、根本を変えなければ、麗華は安心してプレー出来ない。
柳田「Aって、SNSやってる？」
『めんどくさいのでやってません』
柳田「A本人が始めて、呼びかければ少しは収まるんじゃない？」
『その手があった。将さん教えて』
柳田「いいよ」
小野寺「麗華、少しは落ち着いた？」
麗華「うん。ありがとう、大志くん」
『大志、見てー。SNS作った〜』
小野寺「後でフォローしときますね」
『ありがとー』
柳田「そろそろ帰るわ。またね』
『ありがとう、将さん』
柳田「お易い御用」
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作者名：Mizzy | 作成日時：2024年1月18日 0時
