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【サンプルボイス】
一人称:我
二人称:其方
三人称:彼奴 彼
イメージCV:中/村/悠/一
落ち着きのある滑らかな声。
「御機嫌よう。嗚呼、初対面だったか。それは申し訳ないことをしてしまった。……其方、名はなんという？ Aか。親御さんから良い名前を貰ったようだな。我はコエじゃ。木霊の妖怪だからのう、木霊と読んでくれた方が助かるがな。我を彼奴らと纏めないでくれ。其方だって下品な者共と一括りにされるのは嫌であろう？」
「我は噂話によって身の安全が保証されていたからのう、噂話について愚痴を言う権利は無いのじゃ。彼奴らも無知ではあるまい。本当か嘘かくらい見抜けるであろう？」
「我に知らぬことなどこの世には無い。この1000年間、ただ籠っていただけでは無いのじゃぞ？ ……はあ!? そんな破廉恥なことを口に出すのでない、小娘が。そのようなものは何れしなければならないもの。そのくらいの知識は我にだってある」
「恋愛？ 我はもう誰とも恋愛はしたくないのじゃ。無闇に近寄られると、困る」
「神様の使いで在られるのですね、皆様は。先程は身の上知らずな発言をしてしまい、すみませんでした。さて、如何なされますか？ ……この口調をやめて欲しい？ 何故？ ……はあ、気持ち悪いとは心外じゃ、全く。我は誠意を持ってもてなしてやろうと心を入れ替えていたというのに。気紛れなのだな、まるで人間のようだ」
「騒がしい。其方は口を閉じることが出来ぬというのか？ 我の腸が煮えくり返りそうじゃ」
「其方は純粋なのだな。まるで一片の穢れのない赤子のようだ。……そんな其方に恋焦がれてしまった我はどうすれば良いのか。こんな年寄りとの恋愛なんて、其方も嫌じゃろう？」
「愛している、って言って避けられるくらいなら今のままがいい。変化することはときに良いことをもたらすが、悪いことを引き起こす可能性もあるのじゃ。我は、変化しない方を選択する」
「過去に囚われてはならぬぞ。昔と現在は違うだろう？ ……我が言えることでは無いのだけれど」
「何をするのじゃ。なぜ我を気にかける？ あ、え……？ 我は単純なのじゃ。そんな言葉かけられたら勘違いの一つや二つ、してしまう」
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作者名：梨 | 作成日時：2023年3月30日 19時
