シャークシャークなあの子２【黒名蘭世】

看病してみた ページ7

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『お邪魔しまーす』




ンゼからの風邪報告メールを受け、黒名宅に突撃。部屋に入ると熱で苦しむ姿が。
暑さからか服装はオーバーサイズのTシャツとグレーのスウェットパンツ一枚。


赤くなった頬や流れる汗やらが色っぽいが、
だらんと大の字で寝っ転がっているのでこうなんかいい感じに中和されている。



それはそれとしてふーんエ ッチじゃん。




『やほ、黒名君。食欲ある？』




「多少は……」




とりあえず買ってきた薬やらゼリーやらを置いてご飯の準備。後ろから構って欲しそうな視線をビシバシと感じますが耐えましょう。




『はい出来たよ、たんとおたべ』




見られていると食べづらいだろうと思い席をたつも黒名君に手を控えめに引かれる。
その目は食べさせてくれないのか？と訴えられていた。




『しょうがないなぁ…今日だけだよ？』




「ん、助かる助かる」




カパッと口を開けて待機するンゼは、
一言で言うとくっそかわいー！(デビルマン)。
うーんワイトもそう思います。





ーーー




されてみた






黒名君のお見舞いに行った次の日、今度はAちゃんが風邪になった。それを聞いたンゼは、今度は自分が看病しに行く。



Aちゃんがあまりの具合の悪さにペショペショと泣いているのを見て、ほかほかの温かい蒸しタオルで拭いてくれる。優しい。




「なんか食べたいものあるか？」




『りんご…うさぎにしてほしい』




「承知承知」





慣れない作業になりながらも一生懸命切っていくンゼ。しばらくしてちょっと耳が欠けたうさぎが出来た。
不器用だけど好きな子のために頑張るンゼは万病に効く。




「はい、あーんしような」



『あー…』




母性撒き散らかして問答無用でAちゃんにあーんで食べさせる黒名蘭世いたもん！！うそじゃないもん！！本当にいたもん！！

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