シャークシャークなあの子２【黒名蘭世】

Present for you ページ22

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蘭世君と同棲生活を始めて早数ヶ月。自分のモノではないシャツも靴下も見慣れた丁度の頃に、彼の誕生日がやって来た。今では世界を股にかけるサッカー選手の蘭世君は、忙しいながらも休暇を得ることができ当日は一緒に過ごすことができるらしい。

初めてそれを知った時は嬉しさのあまり声も出ず、ひたすらに喜びを噛み締め、とりあえずウッキウキで部屋の掃除をしていた。



まぁそんなこんなで蘭世君が久方ぶりに帰ってくるので、私としては何かしてあげたいというのが所存なのだが…正直なところ何をどうしたらいいのか全く分からない。


サプライズやらドッキリやらを色々考えてはみたが、飛行機等の移動で疲れているだろうし、かえって余計なお世話になってしまう。プレゼントも本人に直接聞いても、
「Aが居てくれたらそれでいい」とのことだった。
くっそ〜〜！！コイツめ〜〜！！！好き。
と、まぁかなり難しいお題であることが分かる。




はてさてどうしたものかと友人に相談したところ、
「もうあんたがプレゼントってことにしたら万事解決っしょ」と言われた。さすが！友人！俺たちにできないことを平然とやってのけるッそこにシビれる！あこがれるゥ！





ーーー



『部屋よし、ご飯よし、かわいい下着よし！』




ピカピカに掃除されたリビングも、出来立てのホカホカご飯も、白にレースが施された下着もつけて、準備は万全。いつ何時帰ってきても大丈夫。
とは言うものの……




『この下着、ちょっとスースーするなぁ……』




せっかくだから良いものつけなさいよ、と友人のお墨付きである純白のベビードールは、一見レースで隠れるとこが多く感じるが、スッケスケのソレでは防御力なんてゼロに等しく、まじまじと見ていると、急激羞恥心が湧いてきた。やっぱり着替えていつもの下着にしておこう。

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