平凡な日常 (ページ7)

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喧嘩ページ7

辰哉side

今日は残量でもう21時過ぎ。2人でご飯食べてね。って連絡したから今頃仲良くテレビでも見てるかなって玄関を開けたら聞こえてきたのは

照「お前さぁ、まじでキレるよ？」

蓮「なんなの！照くんやだ！！」

2人の怒った声。歳の離れた2人は滅多に喧嘩なんかしない。なんかあったのかと急いでリビングへ。

「ただいま。すごい声聞こえたけどどうした？」

蓮「辰哉くん！聞いて、照くんが、」

照「ねえ辰哉！蓮がさ、」

これは俺の聞き方が悪かった。こういう時は順番に聞かないとだね。

「はい、まず照ね。何があった？」

照「ご飯食べ終わって食器片そうと思ったんだけど、1回じゃ運びきれなさそうだから蓮にお願いしたの。」

蓮「往復すればいいじゃん！」
辰「蓮は黙って。」

照「そしたら、それは照くんの仕事でしょ？って。」

あぁ、もうなんとなく分かったわ。

「ん、次は蓮。どうしたの？」

蓮「照くんがご飯作ってくれたから運ぼうか？って聞いたら、いいよ蓮は座ってて！って言ったの。なのに片付けは手伝ってって、ゲームしてたのに！」

出来るだけ蓮に負担をかけたくなかった照。
だけど、全部1人じゃ疲れちゃうもんね。

きっと最初に大丈夫って言われたのが悲しかった蓮。
照がいつも何でもしてくれてるの分かってるもんね。

「2人の言いたいことは分かった。照はさ、もうちょっと優しく頼めば良かったんじゃない？蓮。別に片付けは照の仕事じゃない。分かってるよね？」

照「…うん」
蓮「…分かってる」

「じゃあもう仲直りは簡単じゃん？」

2人とも素直だからね。落ち着いて話せばすぐに謝れるし仲直りだって一瞬。

蓮「照くん、ごめんね？」

照「俺こそあんな言い方してごめん」

「はい！仲直り！片すのは俺が適当に飯食ったらしておくから2人でゲームでもしてな？」

2人の元気な返事が聞こえるかなって思ったのに、俺への返事は予想外のものでお兄ちゃん泣きそうだよ。