誕生日 ページ27
照side
蓮 「ねえ、お願い!!!行きたくない!!」
辰 「…蓮。そろそろ怒るよ?」
「ほら送っていくから車乗って?」
今日は、朝から大声で駄々をこねる蓮の誕生日。でも、普通に平日だから学校はあるわけで。半ば無理やり車に乗せて送っていく。
「着いたよ?」
蓮 「んん、照くん、」
「行きたくないのは分かるけど頑張っておいで?お父さんたちも来るの2時ぐらいだから。」
蓮 「そうなの?……行ってきます」
…ごめんね。本当は10時には空港に着く予定だ。そんなこと言ったら絶対学校行かないし2人も誕生日プレゼント買いに行きたいって言ってたからね。
辰 「ちゃんと行ったーー??」
「行ったよ。今にも泣きそうな顔だったけどね(笑)」
辰 「はは!父さん達迎えに行こ。」
「俺らも蓮へのプレゼント買わないとだね。」
辰 「もう何が欲しいかさっぱりだわ。俺。」
辰哉とプレゼントを考えながら空港まで車を運転する。
父 「辰哉!照!」
「久しぶり!あ!チョコ!」
半年以上振りに会うのはやっぱり嬉しい。しかも右手には俺の好きな高級チョコレートの紙袋。
辰 「なんか荷物多くない?」
母 「蓮へのお土産多くなっちゃって。2人にもたくさんあるわよ。」
本当、お母さん子供に甘いよね。
父 「蓮、学校嫌がった?(笑)」
「もう朝から大変だったよ。」
母 「去年、一昨年は土日だったから余計よね。」
4人で話してても話題の中心はいつだってここにいない蓮。
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作者名:縺 | 作成日時:2021年1月24日 19時