平凡な日常 (ページ26)

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辰哉side

学校から蓮を連れて帰ってきて起きたすぐに分かるようにソファーに寝かせる。

蓮「……ん……え…」

「あ、起きた？大丈夫か？」

蓮「え…呼ばなくていいって、…言ったのに…っ」

蓮は30分ぐらいで目を覚まし、家にいることに気付き泣き出してしまった。

「れーん？体調悪かったんでしょ？泣かないで？」

蓮「…ぐずっ…ひくっ…っ…っ…」

声をかけても尚泣き続ける蓮にどうしようかと思っていると

照「なぁ、蓮。俺たちのこと避けてる？」

今まで何も言わなかった照が、いつもより少し低い声で、でも悲しそうな顔で蓮に聞く。

蓮「…え、…ちがうっ…」

「でも、朝も早すぎるし夜もすぐ部屋行っちゃうし寂しかったよ。」

俺がそう言うと泣きながら話し始めてくれた。

蓮「…この前照くんが熱出したのも…辰哉くんが疲れた顔してるのも俺のせい…2人とも仕事で疲れてるのに…っ…家事して俺の面倒まで見て…俺がっ…っ…2人に頼ってばっかりだから…だから…これからは自分でやろうと思ったの…でもっ、結局迷惑かけちゃった…ごめんなさい…ふぇ…ひくっ…ん…ぐずっ…」

…だからか。朝リビングに行っても蓮がいたとは思えないぐらい部屋は綺麗で、毎回洗い物もしっかりとしてあった。

「馬鹿だなぁ。…俺ら蓮の面倒見るの嫌でも大変でもないよ？ここ数日、蓮に避けられてらのかと思って2人で悩んでたんだから。な？」

照「ああ。仕事は確かに疲れるけど、帰ってきて蓮が学校とかサッカーの話楽しそうに聞かせてくれて、蓮とゲームしたら疲れなんてすぐ忘れちゃうよ。この前の熱は俺の自己管理が悪かっただけ。」

「俺も最近仕事疲れてる割にはゲームしちゃってさ寝不足だったの(笑)」

「「だから無理して1人で頑張らないで。」」

蓮「ごめんっ…俺も1人でやるのはやっぱりきつかったし…2人がいないと寂しかったっ…」

蓮が自立してくれるのはもちろん嬉しいけど程々にね。

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