平凡な日常 (ページ24)

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1人でページ24

蓮side

この前、滅多に体調を崩さない照くんが熱を出した。辰哉くんも最近目の下に隈が出来てる。
そして、それは確実に俺のせい。

辰哉くんはもう後輩がいて、照くんは入ったばっかりで仕事が忙しくないわけがない。

それなのに、毎食美味しいご飯を作ってくれて、洗濯に掃除。それに加えて、俺の送り迎え、面談や行事などには必ず来てくれる。休日は、俺のサッカーやゲームに付き合ってくれて、たまに勉強まで見てくれる。

「……疲れるに決まってる…」

だから決めたんだ。2人には負担かけないって。

次の日の朝。
俺は2人が起きる前に起きる。2人とも凄い早く起きるわけじゃないから、夜ゲームするの我慢して頑張れば俺でも起きられる。その後、顔を洗って、制服に。いつも脱ぎっぱなしのパジャマはしっかり洗濯機へ。適当に朝ごはんを食べれば、もうすぐ2人が起きてくるから。まだ2人が夢の中にいる間に

「…行ってきます」

なるべく音を立てないようにドアを閉めて家を出る。

これが最近の朝のルーティーン。

この生活を始めて3日。ほんとはちょっと体力的にも精神的にもきついけど、サッカーの練習も捗るし何より2人に負担をかけないならそれでいい。

って思ってたけど逆に迷惑かけちゃった。

康「蓮！れーーーん？起きて！！」

「……んん…こうじ……」

康「なぁ、もうその生活やめよう？最近授業も上の空だし早起きしてるから部活もキツそうじゃん。」

「んーん、大丈夫！ほら体育行くよ！」

康二は心配してくれてるけど今は頑張らないと。次の授業は体育だから着替えようと席を立ったら、視界が歪んだ。

康「…れん！！！！誰か先生呼んできて！」

康二に名前を呼ばれる声がして、そこで俺の意識は途絶えた。