平凡な日常 (ページ20)

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辰哉side

降りてきた蓮の顔色は凄く悪くて、聞いたら喘息って。喘息って命に関わることもあるのになんで隠してたんだって思ったら、声を荒げてた。そんな俺にびっくりしたのか、また咳が出始めた蓮。

照「辰哉！持ってきた！」

「ありがとう、口に当ててあげてくれる？俺支えてるから。」

蓮「ひゅー、ゲホッ…ゲホゲホ…」

いつもならすぐ治るんだけど、流石に咳が止まらないから常備してある吸入器を照に持ってきてもらった。

照「苦しいなぁー、口に当てるからねー？」

「俺に凭れていいから、ゆっくり息してね。」

蓮「…はっー、ヒュッ、っ、ゲホゲホ」

照「上手、じょうず。そのまま続けてね。」

蓮「ヒュッ、けぼっ…っ…ゲホゲホ」

「もう、治ってくるからね。大丈夫だよ。」

蓮「…っ…っ…ゲホッ…はぁ、はぁ、」

約15分続けてたら段々治ってきた。そしたら、急に嫌がり始めた蓮。昔から嫌いだったもんね。

蓮「はぁ、はぁ、も…う…だいじょう、ぶ」

「だから取って」と言いたそうに顔を振る。

照「まだ呼吸落ち着いてないから、ね？」

蓮「…はぁ…っ…いつ、おわるっ、？」

「んー、じゃあ、あと5分な？」

照「あと、5分だって。ちゃん吸ってね。」

5分だけって言ったら頑張ってくれるみたいで、上手に吸ってくれてる。昔は、これを吸うのもやだって泣くから大変だったんだよなぁって思ってるとすぐに5分。

照「よしっ、頑張ったなぁ。」

蓮「…楽になった、」

「でも一応明日、あっ、今日か。病院行こうね。」

蓮「え、もう大丈夫だって！…ゲホッ」

照「ほら、大きい声出すから。ってか、最近ずっと喘息出てたの？」

「らしい。でも、俺らが忙しいから気遣ってくれてたみたいで。」

蓮は怒られるって思ったみたいだけど、俺の一言で照は眉をひそめた後すぐに笑顔になった。

照「蓮は優しいね。でも、俺らは蓮が元気じゃないと困っちゃうよ。」

「これからは、絶対すぐに教えてよ。」

蓮「…ん、分かった！」

3人みんなで元気に過ごしたいもんね。約束ね。

リクエストありがとうございました！
喘息の知識がなく現実とは異なる部分があると思いますが、温かい目で見て頂けたら幸いです。