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照side
蓮 「…やっぱりむり、」
辰 「駐車場まで来てそんなこと言わないの！行くよ！」
蓮の手を引いて降りて行く辰哉。ゆっくり歩いてるから俺は先に行って受け付け済ませようかな。
「はい、熱測ってね。」
辰 「お、ありがとう。蓮、熱測ってね。」
蓮 「もう、、嫌なのに〜〜〜、、」
「はは！頑張れって。」
嫌々言いながらもちゃんと熱も測って自分で問診票を書いてくれた。
看 「深澤さーーん。深澤さんどうぞーー。」
辰 「行こっか。」
何も言わずに立ち上がった蓮。
宮 「久しぶり。辰哉くん。照くん、蓮くん。」
辰 「めちゃめちゃ久しぶりですよね！」
辰哉が小さい頃からお世話になってる俺らのかかりつけ医の宮舘先生。体が丈夫な俺たちは健康診断とかでしか来ないし、蓮はよく体調崩すけど病院には滅多に来ない。
宮 「蓮くんもう中3？早いなあ。…どうしたの？」
「注射が嫌らしくて(苦笑)」
宮 「すぐ終わるから大丈夫だよ。辰哉くんから終わらせちゃうね。」
俺ら2人はすぐに終了。次は蓮の番なんだけど。
蓮 「…んん、…辰哉くん…やだ…ぐずっ…」
ついに辰哉に抱きついて泣き始めちゃった。
辰 「ほっんとに一瞬だよ？とりあえず診察だけ。ね。」
宮 「蓮くーん？もしもしするね。ちょっとごめんねぇ。」
蓮の様子を見てすぐに対応の仕方を変えてくれた宮舘先生。この歳でやばいよなって思ってたら、顔に出てたのか小声で「最近苦手な子多いから大丈夫」って声をかけてくれた。
宮 「はい終わり。最後頑張ろうね。」
蓮 「んーんっ！やだ！本当に！…やだ…お願ぃ…」
元気に抵抗してたと思ったらどんどん小さくなっていく声。でも意外にこういう時ね。辰哉が有無を言わせない。
辰 「はいはい。待ってる人いるからね。やるよ。」
って、蓮の言葉に耳を傾けることなく袖を捲る。
辰 「左手はあっちね。右手は俺と繋いでよう。俺の方見ててね。」
辰哉がそう話してる間に腕が消毒される。俺は少しでも落ち着けるように背中を摩る。
蓮 「怖い……あっ…痛いっ！…いたっ…」
宮 「はい、頑張りましたー。」
「偉かったなぁ。大丈夫だったでしょ？」
思ってたよりも痛くなかったらしく、すぐに笑って先生に「ありがとうございました」って言ってる蓮を見て安心。
ご飯何食べようね。
リクエストありがとうございました！
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作者名：縺 | 作成日時：2021年1月24日 19時
