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「つけ麺？」
「あぁ。今さっき殺せんせーと話し合って決まった」
教室に着くと、この山で採ったもので調理や広告やメニュー表を書いたりと各自で準備を進めている。磯貝くんから渡された企画書を見ると、E組だからこそ出来るお店であり、その強みを使えば確かにA組にも勝てそうな気がした。
「……うん。衛生面も大丈夫そうだし、山というお年寄りたちの不便さでの面もチャリアカーで補っている。これなら通るよ」
「うわ、よくそんなにキノコ集めたね。これとか毒キノコでしょ」
「それが違うらしいよ。見た目だけで判断するもんじゃないね」
こんな明らかに毒キノコ！ってのが違うのか。難しいな、キノコの判断って。
カゴのキノコを見ていると、「なぁ、A」と呼ばれたので顔を上げる。
「それ、誰の着てんの？」
「ん？ああ、これ浅野くんが寒いからって」
「ふぅーん」
カルマはどこか苛ついているように見える。あれ、私に何かしたっけなと考えてると、カルマが私の左手を掴んではまた薬指を甘噛みしてきた。
「跡つくぐらい噛むほど私何かした！？」
「さぁね。自分で考えてみなよ」
じゃあ、とカルマは教室に戻っていった。残された私も生徒会に戻ろと、その場を立ち去ろうとしたら何処から現れたのか。イリーナ先生が私の肩を掴んだ。イリーナ先生は私の顔を見て愉しげに笑っている。
「やることやってるのね」
「いや、何の話ですか」
「
「はぁ……？」
イリーナ先生の言ってることに理解が出来ず、首を傾げる。私の様子を見て、イリーナ先生はあり得ないって顔つきでため息を吐く。人の顔見てため息吐かないでくださいよ。
「アンタって頭良くても恋愛には鈍いのね」
「鈍っ……。いや、私もそれぐらいは分かりますよ」
だって、浅野くんの。と言いかけた言葉は詰まる。すると、大人の勘が働いたイリーナ先生は「あの生徒会長と何かあったのね」と、ニヤけた顔で訊く。
「なんにも」
「あら。私に隠し事？」
悪い子、と耳元で艶のある声で囁かれた。肩が大きく震わせる。
これはヤバい。脳でそう感じ取って叫ぶ。クラスの子達が集まってきてくれたおかげで助かったが、ブレザーをの件をイリーナ先生が喋るもんだから質問攻めを受けるのはまた別の話。
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茨の谷の第2王子 - 七巳流さんがコメントしてるとこに僕よく来ますねー。好きな作品が同じ感じなのかもですね！ (2022年8月23日 3時) (
レス) id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
ミワ(プロフ) - 七巳流さん» コメントありがとうございます〜！そう言ってもらえると嬉しいです！ (2022年7月11日 1時) (レス) id: 07a3cb3a6c (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - あー、タイトルでわかった。好きな作品だって。神 (2022年7月4日 18時) (レス) @page10 id: 4e0be9540d (このIDを非表示/違反報告)
ミワ(プロフ) - takumaさん» コメントありがとうございます。これかも面白いと思えるような作品作りを頑張ります！ (2022年6月1日 23時) (レス) @page31 id: 07a3cb3a6c (このIDを非表示/違反報告)
takuma(プロフ) - うわぁぁ！！めちゃくちゃ面白いです！更新楽頑張ってください！ (2022年5月31日 19時) (レス) id: dc17093e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミワ | 作成日時：2022年5月16日 0時
