島の時間 ページ24
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東京から六時間かけて島に着いた。
今日の夜に行われる殺せんせーの暗殺準備に、各自班に別れて準備を始める。狙撃の位置、殺せんせーに見せる動画の編集、チャペル内の確認。この暗殺に皆力を入れていた。私は水上オートバイを運転するカルマの後ろに乗って遠くから狙撃する。
「賞金手に入れたら何に使う？」
暗殺が開始される10分前。私は銃の手入れをしながらカルマに質問した。カルマは「うーん」と悩む素振りてこう答えた。
「貯金」
「はい、嘘」
「すぐには思い付かないって。そういうAはどうすんだよ」
「私？私はね、貯金」
「俺と同じじゃん」
「私はそのお金は今は使わず、大人になったら世界一周旅行で使うの」
そんな会話をしてると、律から合図が送られる。オートバイに乗って、振り落とされないようにカルマのお腹に手を回した。
「なぁー、A」
「なーに」
「夏休みの間、二人でどっか出かけよ」
「お、いいね。今年私ら受験だし神頼みでもしに伊勢でも行こうよ」
「A、神さま信じてないじゃん」
カルマは笑いながらエンジンをかけて発進させる。これが成功したら、地球の未来が救える。一世一代の暗殺。果たして結果は？
▼▽▼
暗殺は失敗した。私たちが知らない殺せんせーの最終防御形態のせいでだ。やっぱ一筋縄でいかない。
ホテルに戻り、疲れきったのか皆がロビーでぐったりしている。そして皆の異変が起きたのが数分後。半数の人が熱や鼻血を流した。烏間先生のとこに電話が入り、山頂のホテルの最上階まで一時間以内に殺せんせーを渚くんと茅野さんが持って来させる取引が来た。
烏間先生の判断により、動ける人を連れて奇襲をかけるとなった。訓練よりまだ簡単な崖を登り、ロビーを駆け抜けようとしたが、警備の多さに通るのが困難だった。
「何よ。普通に通ればいいじゃない」
「状況判断もできねーのかよビッチ先生！」
「あんだけの数の警備の中どうやって……」
困惑している私たちに対して、イリーナ先生だけが平然としていた。イリーナ先生は近くに置かれていたグラスを片手にてから私の方を見る。
「A、アンタは臨機応変に動きなさい」
そしてロビーを進んだ。ふらりふらりと千鳥足で。わざと警備の人にぶつかったあと、ピアノの前に座って弾き始める。
「あー……。私は護衛ってわけですね」
そこで察した私はイリーナ先生の元に駆け寄った。ここで私は退場。後のことは皆に任せた。
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茨の谷の第2王子 - 七巳流さんがコメントしてるとこに僕よく来ますねー。好きな作品が同じ感じなのかもですね！ (2022年8月23日 3時) (
レス) id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
ミワ(プロフ) - 七巳流さん» コメントありがとうございます〜！そう言ってもらえると嬉しいです！ (2022年7月11日 1時) (レス) id: 07a3cb3a6c (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - あー、タイトルでわかった。好きな作品だって。神 (2022年7月4日 18時) (レス) @page10 id: 4e0be9540d (このIDを非表示/違反報告)
ミワ(プロフ) - takumaさん» コメントありがとうございます。これかも面白いと思えるような作品作りを頑張ります！ (2022年6月1日 23時) (レス) @page31 id: 07a3cb3a6c (このIDを非表示/違反報告)
takuma(プロフ) - うわぁぁ！！めちゃくちゃ面白いです！更新楽頑張ってください！ (2022年5月31日 19時) (レス) id: dc17093e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミワ | 作成日時：2022年5月16日 0時
