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期末テストまでの期間が刻々と近づいていた。中間テストよりも更に殺せんせーは力を入れて教えてくれてるおかげで、前よりか応用問題に引っ掛かることはない。それに今回は学年一位を取れば触手一本破壊する権利をもらえる。これは頑張るしかない、のだが。
「あ"ー、くそ。アイツら、E組だからってだけで私にばっか任せやがって。テストの点じゃ私より下じゃねぇか」
生徒会のメンバーが殆どがA組の奴等だ。A組も期末テストに力を入れて、仕事まで手が回らないからってE組の私にすべて仕事を押し付けてきた。
勿論断った。だが、「浅野くんの頼まれた仕事はやって俺らのはしないのか？」と言われてしまいぐうの音も出ない。
放課後は徹底的に殺せんせーに教えてもらい、家では生徒会の仕事をやっているせいか精神的にもきた。早く、テスト終わらないかなと、気持ちがある。
「まだ寝ないの？」
深夜二時を回った頃。また佐々木さんのお母さんが体調を崩したらしく、佐々木は家を空けていた。一人じゃ進まないから、佐々木さんが帰ってくるまでの間カルマの家にいる。今日もリビングで仕事をやってると先に寝ていた筈のカルマが下に降りてきた。
「これだけ。これ終わったら寝るから気にしないで」
今期の部活動の部費や夏休みから遠征に行く部活動に出す費用の計算をしながら答えた。誰だ、ここの計算間違えたやつ。小学校からやり直してこい。
紙に並ぶ数字と電卓を交互に睨んだ。この頃ずっと朝から夜まで書き続けて手が痛いし、目も疲れてきた。
「続きは明日やればいいじゃん」
「あっ。ちょっと」
ペンと電卓を取り上げられた。取り返そうと立ち上がると、ふらりと身体がよろめいた。
「壊れたら元もないから、もう今日は寝な？」
けど、カルマが身体を支えてくれたお陰で転けなかった。カルマはそのまま私を横に抱いて階段を上がる。カルマの部屋に着き、ベットに投げ飛ばされてから布団を無理やり押しつけられた。
「寝るならソファーで……」
「は？ここまで運ばせてそれ言う？今日は俺の部屋で寝ろよ」
俺が下で寝るから、とカルマは子どもを宥めるように頭を撫でてくれた。それが妙に心地良く、瞼が重たくなる。
「おやすみA」
眠りの淵から落ちる前、カルマの穏やかな声がした。そんな声を普段あまり聞かないから驚いた。
きっと、今のカルマは優しい顔してるんだろう。ほんの少しだけ。そんな顔を見れなくて残念だと思ったや。
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茨の谷の第2王子 - 七巳流さんがコメントしてるとこに僕よく来ますねー。好きな作品が同じ感じなのかもですね！ (2022年8月23日 3時) (
レス) id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
ミワ(プロフ) - 七巳流さん» コメントありがとうございます〜！そう言ってもらえると嬉しいです！ (2022年7月11日 1時) (レス) id: 07a3cb3a6c (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - あー、タイトルでわかった。好きな作品だって。神 (2022年7月4日 18時) (レス) @page10 id: 4e0be9540d (このIDを非表示/違反報告)
ミワ(プロフ) - takumaさん» コメントありがとうございます。これかも面白いと思えるような作品作りを頑張ります！ (2022年6月1日 23時) (レス) @page31 id: 07a3cb3a6c (このIDを非表示/違反報告)
takuma(プロフ) - うわぁぁ！！めちゃくちゃ面白いです！更新楽頑張ってください！ (2022年5月31日 19時) (レス) id: dc17093e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミワ | 作成日時：2022年5月16日 0時
