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集会も終わり、教室に戻ろうとした時だ。見覚えのある顔がずらりと私の前に立ち並ぶ。
「Aちゃん久しぶり〜！」
私をE組に落とした元同級生の子達だ。彼女たちはニヤついた面で私に駆け寄る。
「元気？E組に落ちてから、こっちで会う機会はなかったから心配してたんだよ」
「そうそう。あんな事はあったけど、あれはAちゃんが浅野くんと仲良い明美ちゃんに嫉妬しただけだもんね。皆、もう分かったことだから何も思ってないよ！」
馴れ馴れしくも私の肩や腕に触れくる。奇妙な光景に周りを通り過ぎる生徒たちは不思議そうに見ていた。
「あのね、Aちゃんが居なくなってから私たち寂しくなったの。だから明美さ、浅野くんに頼んでAちゃんをA組に戻してほしいって頼んだの」
「けど、浅野くんもこればかりは学校の決めた事だからって無理だって」
「ちょっと喧嘩しただけでE組なんかに落とされるなんて、少し学校も厳しいよね〜」
よくこうも嘘を吐けるのだろうか。自分たちで仕組んで、私をE組に落としたくせに。
彼女たちの会話に私は思わず声を上げて笑ってしまった。突然の笑い声に彼女たちも他の生徒たちもギョッとした顔で私を見る。
「私が浅野くんと仲良くして嫉妬してたのはそっちでしょ？しかも、浅野くんに喋りかけても見向きもされないからって私に八つ当たりだなんて……。ダッサ」
言うと、明美と呼ばれていた女の子が私の顔を叩いてきた。
「はぁ！？勝手なこと言わないでよ！アンタみたいなブスに嫉妬するわけないじゃん！」
クスクスと周りの人が笑う人もいれば、もっとやれと、煽る人たちもいた。今度は私をおもちゃにしようとしている。だが、私は彼女たちに仕返しすると決めていたので簡単にやられるわけにはいかない。
「じゃあ浅野くんに聞いてみる？貴方と私、どっちが好きですかー？って」
「そっ、そんなこと本人に聞けるわけ……」
「だよね。だって、私より成績は下だもんね」
浅野くんは頭が良い人の方が好きだし、と明美の耳元で囁いてから顔を見ると顔を真っ赤にして肩を震わせていた。
「ハハ。やっぱ馬鹿の顔を見んの最高」
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茨の谷の第2王子 - 七巳流さんがコメントしてるとこに僕よく来ますねー。好きな作品が同じ感じなのかもですね！ (2022年8月23日 3時) (
レス) id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
ミワ(プロフ) - 七巳流さん» コメントありがとうございます〜！そう言ってもらえると嬉しいです！ (2022年7月11日 1時) (レス) id: 07a3cb3a6c (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - あー、タイトルでわかった。好きな作品だって。神 (2022年7月4日 18時) (レス) @page10 id: 4e0be9540d (このIDを非表示/違反報告)
ミワ(プロフ) - takumaさん» コメントありがとうございます。これかも面白いと思えるような作品作りを頑張ります！ (2022年6月1日 23時) (レス) @page31 id: 07a3cb3a6c (このIDを非表示/違反報告)
takuma(プロフ) - うわぁぁ！！めちゃくちゃ面白いです！更新楽頑張ってください！ (2022年5月31日 19時) (レス) id: dc17093e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミワ | 作成日時：2022年5月16日 0時
