いや、そういうキラキラしたもんはもう間に合ってるんで【ツイステ】 (ページ1)

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間に合ってるんで前夜ページ1

社会人。
それは人間なら誰しもが通る道だとも言えるもの

学生の頃は社会人になって働くのが普通に幸せだと思っていた

思っていましたとも。今となっては全くこれっぽっちも思わないけど

働く場所によって人生が左右されるだなんてクソ喰らえだと思う。頑張ったところで努力は認められないもんだし、そもそもその功績は全て上司に行く

そうです私が社畜です

ペコペコと上司に毎日のように頭を垂れては深夜になっても家に帰ることは許されず、帰れたとしてもシャワーなどするだけで後はまた少し寝て出勤

押し潰されそうな毎員電車に通って仕事に行くというまるでテンプレのような社畜。絵に書いたようなもんだ

通勤路で見かける毎日キラキラした中高生達を見かける度に、あの頃の私はまだ輝いていたなぁ、と感慨にふけるほど今の環境が、生活が、下らないのだ

いいな、あの若い子だけが許されるようなキラキラしたオーラ。私ももしかしたら昔はそんなオーラ出てたのかもしれない。君たち社会に出たらそんなオーラなんて消えるからな、なんてクソ大人気ない事を思いながら今日も元気に社畜をしていた日

いつも通り帰るのはド深夜。もはや早朝に近いが、そんなのは毎日の事なので気にせずシャワーを浴びて、目覚ましをかけ、布団に潜り、目を瞑る

ふと、朝に見かけるキラキラした中高生達を思い出した

懐かしくも、羨ましくも感じるあの頃の子達。今となっちゃその頃に思いを馳せることさえ無駄に感じてしまうほど、つまらない大人になってしまった

｢…あーあ、あの頃が恋しいよ…｣

小さな願いを口にした瞬間馬鹿らしくて鼻で笑ってしまった。自分で言ったことなのに

｢……寝よ｣

誰に聞かす訳でもない独り言を呟いて眠る。そして、また起きて、出勤

の、はず、だったんだけ、どなぁ………