Six ページ6
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あれから、平野を見ると
心拍数が上がる
耳元で呟かれたから？
困ったような優しい顔で
見られたから？
あの表情には弱い
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高校１年の頃、付き合っていた彼氏がいた。
その頃は幸せの絶頂で
何もかもが楽しくてフワフワでキラキラで
デートなんかもしたりして
私が拗ねると彼は
『雫々』
って優しく名前を呼んで
困ったように笑って頭を撫でてくれた。
その声と表情が好きで
よく拗ねたりしてたなぁ
ふと窓から空を見上げる
放課後の、乾いた空はいくつかの薄い綿菓子みたいな雲をのせて
ゆっくりゆっくり動いていく
「、、、ゆーた」
あー、涙出てきそう
優太は今天国にいるのかな、
あいつの事だから地獄はないよね
それとも、まだ、私のそばにいてくれてるのかな
「、、ゆ、っ、、」
思い出して、泣いちゃうなんてまだまだ好きなんだね
優太は去年、1年から2年に学年が変わる少し前
川に遊びに行って、溺れた友達を助けようとして
死んだ
まだ三月なのに、飛び込んでいったおバカさん
何馬鹿なことしてるのって
まずは自分の命でしょって
冷たくなった優太を叩きながら泣いて喚いた覚えがある
でも優太のことだから、その子が助かって良かったよって、言うんだろうね
そんな優しい優太が大好きだったんだよ
ううん、今も
ずっと
気づいたら涙は頬を次々に流れ落ちて制服にシミを作っていた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
皆様お分かりかと思いますが、岸くんです
勝手に殺してごめんなさい、申し訳ないです(＞＜)
きな子
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きな子(プロフ) - なぎささん» ありがとうございます！(＞＜)更新頑張ります…！ (2017年4月22日 20時) (
レス) id: d1d8a217a8 (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ - 面白くてハマっちゃいました！（笑）更新楽しみにしてます！ (2017年4月16日 14時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな子 | 作成日時：2017年3月25日 10時
