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辺りはシーンとしていて、私を抱きしめている人の鼓動と、自分の心臓の音しか聞こえない。
そっと隙間から周りを見ると白で包まれていた。
「え、な、」
そんな間抜けな声しか出なくて戸惑っていたら
『雫々、大丈夫か！？』
私を抱きしめる人から声が飛んできた。
そのひとは、
『頭打ってへん？足とか、どこも痛くない？？』
「せ、んせ、、、」
『どうした！？』
ものすごく早口で口を動かす平野先生だった。
『大丈夫なん！？』
「うん、だからそんなに慌てないで」
そう言うと、
ハァーーっと大きなため息をついて
私を抱きしめる腕をさらに強くした。
『ほんま、無事でよかった
どっか怪我しとったら俺心配で死んでまう』
なんて言うもんだから心臓が音を立ててギュッとなる。
そのころようやく辺りはザワザワし始め、
一気にテントの布がめくられた。
「広瀬さん！平野先生！大丈夫ですか、？」
誰かの声が聞こえて、平野はそっと私から離れた
『大丈夫です、広瀬さんを先に見てあげてください。』
そんな優しい声に安心した。
それから色々聞かれて全く異常がないことをわかってもらった頃
平野の姿がないことに気がついた。
「あの、平野先生は、、、？」
「あ、平野先生ならね、ちょっと足を痛めちゃったらしいの。
ほら、テント倒れたでしょう？鉄骨部分がちょうど足に当たっちゃったみたいで」
冷や汗が垂れた。
先生は、今は保健室で手当しているし、広瀬さんのせいじゃないから心配しないでと言ったけれど
心配しないわけが無い。
周りが体育祭モードに戻りつつあるのを確認して、保健室にダッシュした。
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きな子(プロフ) - なぎささん» ありがとうございます！(＞＜)更新頑張ります…！ (2017年4月22日 20時) (
レス) id: d1d8a217a8 (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ - 面白くてハマっちゃいました！（笑）更新楽しみにしてます！ (2017年4月16日 14時) (レス) id: bbf1916b32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな子 | 作成日時：2017年3月25日 10時
