Don't tell me it's over __

7.発覚 ページ7

_陣side




樹『陣さん…！！』



ランペの楽屋のドアを荒々しく開け、樹が入ってきた。



既にメンバーはみんな来ており、最後に樹が来たことで北人以外の全員が揃った。



陣『樹…』


力矢『じゃあ樹も来た事だし、もう一度説明するな。北人がいなくなった。



誰も北人と連絡がつかず、どうやら北人の両親も連絡がつかないそうだ。


今ほとんどの人が捜索している。


みんなも、心当たりがある所を片っ端から探してくれ。


そして、何か知っているメンバーは、俺たちとか、HIROさんまで伝えるように。』




全員『はい。』



全員が事務所を出て、それぞれ北人を探しに行く。



_樹side


みんなが事務所を出て、北人さんを探しに行く。


俺も探しに行こうとしていた時だった。



力矢『壱馬、ちょっといいか？』


壱馬『あ、はい。』


壱馬さんが呼び止められ、力矢さん、陣さんと何か話している。


力矢『壱馬、お前何か知ってるだろ。』


壱馬『え…』


陣『顔に出てんで。』


壱馬『……………わかりました。話します。



………北人は、今…病院にいます』




力矢/陣『は？！』


壱馬『…メンバーには言わないでくれと言われました。けど…やっぱりリーダーの2人には、隠し通せませんでしたね…。』


陣『病院って…北人はどっか、悪いん？』









壱馬『……………癌、らしい…です。』



力矢/陣『っ…！！！』



2人の顔が悲痛に歪む。



壱馬さんも悲しげな顔をして俯いた。





あの人は、



まさか






樹『…な、んだよそれ…』



力矢『樹…？』



樹『…んなこと一言もっ…！！！』





陣『おい、樹？！』





気づいたら陣さんの声も聞かずに走り出していた。

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