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呪霊怖すぎじゃね ページ8

入学式?みたいなものから数日。

治りかけだが本当に折れてたらしい恵の手。

半分嘘だと疑ってたごめんち。

その後、復帰戦と私の実地試験を兼ねて、とあるダム近くの心スポに来ている。

言わばよくある飛び降りの名所らしいこの場所は、昼間に来ても薄暗く肌寒い。


「いや!心スポじゃん!無理無理怖いんだけど!」

「くっついて歩くな、邪魔くせぇ。」

「そんな事言わないでよ恵!怖いんだって!!」


恵の腕にがしりと捕まりながら半分引き摺られる様にやってきた私と恵、そして五条先生(ゴジョセン)


「はいそこイチャイチャしない!しっかり歩く!」

「くっそあの白髪いつか全部パッションピンクに染めてやるからな…。」


パンパンと手を叩くゴジョセンの白い頭に向かって舌打ちを思い切りしてやったが物ともせず、笑顔を浮かべやがる。

かなりムカつく。

じゃあ僕はここで待ってるから、目的地着いたら連絡してね!と告げて居なくなったゴジョセン。

恵と二人で探索を続けること、およそ五分。

目的地に着いたらゴジョセンに連絡をして補助監督員さんに帳?を張ってもらう。

すると辺り一面真っ暗の夜のような状態に。

つまり怖さは倍増。

ただでさえ心スポの最恐スポットとして有名なのに暗いとか何!?


「恵!離れてかないでね!てか置いてかないでね!」

「お前よくそんなんで呪術師目指すって啖呵切れたな。」

「私は目指したつもりで入学してない!あ、いや、けど結局目指しちゃってるな私!?」


うあああ!と嘆いて蹲っていると、織田!叫ぶ声の方へ目を向ける。

は?と振り返った時には恵とはぐれた。

慌てて当たりを確認しても恵の姿は無い。


「ちょ、恵ガチ!?待って!無理無理無理!!怖い怖い怖い!」


置いてかないでよ!見てよあれ、キモいしデカすぎだろ!と恵が居たはずの場所に語りかける。

返事は勿論無いし、目の前の呪霊は待ってはくれない。


「…是非も及ばず(仕方ない)!吹っ切れるしかないな!」


目の前に佇むデカいぐちょぐちょの目玉ばかりある生き物に対峙する。

サイコロを振って出た目は6と3か、うーん微妙!


「微妙でもやるしか無いよね!」


四番・ファースト、織田ー、織田ー。とアナウンスを呟きながら走り出す。

ゴジョセンに持たされた釘バットを持ち替え、デカブツの近くまで駆けてバットを思い切り振り抜いた。


「ぶっ飛べええぇぇッッッ!!!!」


辺りにはカキンッと心地いい音が響き渡った。

腰が抜けた→←まさちん



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作者名:恋@眼鏡 | 作者ホームページ:http://sukinaharahasakuradeui  
作成日時:2021年11月7日 20時

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