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かっこよく登場は私がさせねぇ ページ48

「捕まっとけ、5枚に下ろされたくなければな。」

「ヒィッ!」

「領域展開・伏魔御厨子」


ゾワッと鳥肌が立つ。

瞬間、目の前の特級はバラバラになり、私のスカートもセクシーなスリットが入った。

宿儺は立ち去ると同時に特級を燃やし尽くす。

ギャー!恐怖映像!と叫びながらギュウギュウに抱き着いて悲鳴をあげる私に女、と話しかけて来る。


「大して無い胸部をあまり頭に押し付けるな。」

「あ゛?」


声を出した途端ギロと睨まれる。ひぃ怖い!

宿儺は少し考えた後私を横抱きにした。

ああ神様、まさちんにパパ、私はこのまま穴の中に放り投げられるみたいです。


「そんなに構って欲しいなら後で沢山可愛がってやろう。」

「は?」

「中々愛い面じゃないか。」

「……警察?」


私の混乱を他所に宿儺は悠仁に話し掛けるように終わったぞと言っている。

反応がないのか、宿儺?と見上げた顔は邪悪そのものだった。


「ギャーーッ!!!」

「…?」


宿儺が特級を倒してくれたおかげで生得領域は閉じた。

地上に出ると言った宿儺にひっつき虫をしていた私は再び、リアクション芸人さながらの悲鳴を上げていた。

機嫌がいいと言い放った宿儺は恵の前に立つと、恵は腰を抱かれた私の姿に驚いた顔をする。

半べそかきながら恵に助けを求めた。


「恵〜!助けて〜!!」

「よく生きてたなお前…。」

「おっとコイツは俺のだ。手は出すなよ?」

「呪霊に好かれる素質でもあるのか?小娘。」

「黙れのぶちん。」


縛りを設けなかったツケだとか難しい話をしていたと思ったら制服を破き出した宿儺。


「何故脱ぐ?」

「あんまり煩いと五枚に下ろすぞ女。」

「お口チャック!」


黙っていると、宿儺は悠仁の体に手を突っ込む。

え、と思ったのも束の間で、私の顔には鮮血がかかる。

目の前でドクドクと動くそれは、悠仁の命。

宿儺はゴミのように心臓を捨て、ダメ押しだと先程回収していた指を取り込んだ。


「さぁ怯えていいぞ。殺す。特に理由は無い。」


頭には何も入ってこない。


「っぁ、あ゛あ゛あ゛あ゛……!」

「くッ…おい!先ずは小娘を抑えてからにしろ!」

「…アレは五条先生の時のっ!?」


何だか視界が赤くなってボーッとして来たけど、関係ない。

待って鼻水も凄い出てきた気がする。

あれ、今日赤いネイルなんてしてたっけ?


「邪魔をするな女。」

「ッグ…!」

「ほう、これで気を失わないか。」

「………悠仁を…返してッ…!」

夢なら良かったのになぁ!→←悠仁の紳士さを見習え



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作者名:恋@眼鏡 | 作者ホームページ:http://sukinaharahasakuradeui  
作成日時:2021年11月7日 20時

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