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MGside


「な、な!?ーっ、急にビビるだろ!?」


顔を真っ赤にしてそう言うのセギ。

今までそんなふうな顔したこと無かったのに、驚くくらい顔を赤らめている。

それに釣られてなのかウォヌヒョンもほんのりと頬を紅潮させているし。


「んで、話戻しますけど!また隠し事してるの?」


胸の内の黒いものが溢れて来ないように別の話題に切り替えると、彼女は既に別の表情になっていた。

しかしその顔はどこか暗くて悲しそう。

目の前で焼けてるサムギョプサルはとても美味しそうだと言うのに。


「お前らには関係の無いことだよ。」

「関係無くはないと思うぞ、セギさん。」


スンチョリヒョンがセギさんの目をしっかり見てそう言う。

だから俺もミョンホから聞いたあの事について聞いてしまったのだ。


「大学病院から出てきたって聞いたけど?」

「っ!?何でそれを…!?」


ビクリと肩を揺らしながら少しだけ俺を睨むセギ。

しかし今更そんな視線を向けられたってなんとも思わない。


「それにソクミナからもハニヒョンからもセギが少し変だって聞いてたし。」

「お前ら私に関してのプライバシーってもんが無いのか?」

「え?今更要る?」

「そういう所だぞキムミンギュ、お前、マジで。」


軽いため息と共に名前を呼ばれたから、場に似つかわしくないと分かっていながらも胸は高鳴ってしまった。

初めてじゃないだろうか。

彼女に名前を呼ばれたのは。


「実はな…ちょっと悪くしてるんだよ。」

「えっ、何を?」


凄く深刻そうに目を伏せるセギ。

その表情は哀しみに彩られているが、どこか美しい横顔。

そして俺とそっと視線を合わせて儚く笑って一言。


「………………肺。」

「自業自得でしかない。」


なんの茶番だよと吐き捨てるのはウォヌヒョン。

タバコ辞めたら?というのはハンソル。

ケラケラと笑うセギは今更やめられねぇんだよなと楽しそう。


「じゃあ今までは何してたんだ?」

「簡単だよ、地道な活動と家族の墓参り。」


あと身辺整理とかかな。と笑うセギだが家族の話題が出た途端俺はなんてことを聞いてしまったと後悔した。

少し考えれば分かる事なのにセギの傷を無理やり抉るようなものじゃないか。

失態だった。


「その辺は少し考えれば分かる事だったのに聞いたのは間違ってた。すまない。」

「気にしてねぇから大丈夫だ。」


ウォヌヒョンの謝罪も笑って返すセギ。

でもその顔の奥にはどことなく寂しそうな色が宿っていた。

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(プロフ) - 最高でした… (2月29日 6時) (レス) @page50 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - jsmn579733371さん» ありがとうございます〜!顔が好みすぎてお亮さん拝借しました笑 (2020年4月12日 0時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
jsmn579733371(プロフ) - 主演俳優枠が吉沢亮なのがツボすぎて! (2020年2月20日 2時) (レス) id: bc3a6c1f44 (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - かとれあさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しい限りでございます泣 これからも頑張りますね! (2020年2月18日 21時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
かとれあ(プロフ) - やさぐれ姉さん大好きです(*´˘`*) (2020年1月27日 5時) (レス) id: 3fa9c6cc95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋@眼鏡 | 作者ホームページ:http://sukinaharahasakuradeui  
作成日時:2019年9月22日 8時

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