詰問(H-team) ページ37
SCside
「結局あの男の人とどんな関係なのか分からなかった!」
「ま、あの短時間で分かったら苦労しないですよ。」
宿舎に帰ってきてそう嘆くと、落ち着いて下さいヒョンと言うようにウォヌが口を開く。
ミンギュのセギと俳優さんが友人なのか恋人なのか分からない!と叫ぶ声が聞こえた時、同じことを思ってんなぁなんて。
気付いた頃には見失っていたセギさんと俳優さん。
その後も探したが一向に見当たらなく、止むを得ず帰路に着いたのだ。
もし、今も仲良く楽しく過ごしているのだとしたら。
少しだけモヤモヤする胸の中。
分かっている。
自分が持つのに相応しくない感情だなんてことくらい、分かっているんだ。
だからこれはきっと違うと言い聞かせる。
俺らの方が仲良くなったのに、それよりも親しげにしているから、例の俳優さんにヤキモチを妬いているだけだと。
そういう感情じゃないと。
それでもやっぱり、気になるものは気になるわけで。
「セギさんの連絡先のひとつやふたつ持ってればなぁ…。」
そうボソッと呟くとハンソルが爆弾を落とす。
「カトクでいいなら。」
「…は?」
「カトクでいいなら、持ってます。」
今まで内緒にしてたけど、もういいよね?と、誰に向けてかは分からない独り言も加えて言い放った。
「いや、なんでもっと早く言わない!?ってか持ってんなら教えてくれよ!?」
「聞かれなかったし…。」
「いや!たしかに聞かなかったけど!!」
でも!とも思うが仕方ない。
そう項垂れると、何を思ったのかハンソルは携帯を操作しだして数分。
もう一度、外に出ましょうとだけ俺に言ってくるハンソル。
何を言っているんだ?と疑問に思いながら隣を見ればウォヌはいそいそと再度準備をしだしていた。
「ミンギュヒョンはもう準備終わってるそうです。」
「…分かった。」
そう返事をして、ヒポチで外に出る。
「なぁ、何処に向かってるんだ?」
ウォヌがそうハンソルに問い掛け、ミンギュもそれに同意する。
その問に対する返事を貰うより先に着いた場所は、ちょっとした焼肉屋。
その中に入って行きそこに座っていたのは
「ア、アンニョーン……はは…。」
気まずそうに、ぎこちなく笑顔を浮かべ頬をピクピクさせているセギさん。
呆然とする俺ら3人を差し置いて、ハンソルは何事も無かったかのような表情でこちらを向く。
「なら、直接本人に聞けばいいんですよ。」
あの人とはどういう関係なのかってね。
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ぴ(プロフ) - 最高でした… (2月29日 6時) (レス) @page50 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - jsmn579733371さん» ありがとうございます〜!顔が好みすぎてお亮さん拝借しました笑 (2020年4月12日 0時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
jsmn579733371(プロフ) - 主演俳優枠が吉沢亮なのがツボすぎて! (2020年2月20日 2時) (レス) id: bc3a6c1f44 (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - かとれあさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しい限りでございます泣 これからも頑張りますね! (2020年2月18日 21時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
かとれあ(プロフ) - やさぐれ姉さん大好きです(*´˘`*) (2020年1月27日 5時) (レス) id: 3fa9c6cc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋@眼鏡 | 作者ホームページ:http://sukinaharahasakuradeui
作成日時:2019年9月22日 8時