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偶然(P-team) ページ32

MHside


「あれっ…。」


外を歩いていると、見たことある人が大学病院から出てきた。

サングラスはしているが、簡素な黒のVネックとスキニージーンズスタイルは変わらない。

それは紛れもなくセギさんで。

思わず追い掛けて話し掛けた。


「セギさん。」

「うおっ、ああ君か…びっくりした…。」

「驚かせてごめんなさい。」


大丈夫だと笑ってくれるセギさん。


「…病院から出てくるなんてどこか悪いの?」


前の後遺症が…と続けたらカラカラと笑うセギさん。

それは無いから安心してくれ!と言われ安堵する。

それじゃあなんで?という疑問も出てくるから言葉を続けようとした時だ。


「じゃあ私はこれで。」


体調に気をつけてくれな、と去っていくセギさん。

少し行った先で手を振り一緒に歩いていたのは、帽子を被るという少ない変装しかしてない例の主演俳優さん。

その姿を見かけた途端、僕の足取りは向きを変えた。

携帯を取り出して咄嗟にグループに連絡を入れるくらいには華麗に行動出来ていた。

まるで探偵かのように。


「デート…?いやそんなまさか…でも…。」


目の前で繰り広げられる楽しそうな二人の姿。

チクチクと、モヤモヤと痛い胸の中。

すると視界にチラチラと怪しい人影が増え始める。

あまりにも粗雑な尾行に頭が痛くなってきたので、思わずその内の一人の肩を叩いて呼び出した。


「…あの。」

「うぇぇっ!?俺は何もしてませんっ!!」

「いや、ホシヒョン…流石にわかり易すぎるよ…。」


普段のダル着にサングラスとマスクをしただけのホシヒョンと、ジュニヒョン。

そして不審者臭が強すぎて逆に怪しいチャン。


「もしもし、警察ですか?」

「うわあああ!ミョンホやめろ!自分で呼び出しといてそれは無いだろ!」

「そうだよヒョン!ヒョンが連絡してきたから僕ら慌てて変装してきたのに!」

「ミョンホヤ、早まらないで〜!!」


ワッと集まるメンバーを後目にセギさんの方を見る。

カフェに入ったのかコーヒーを飲むセギさんと俳優さん。

そのカフェは、セギさんと僕が初めて二人で会ったカフェ。

席も同じだな、なんて考えていたら。

ふと目が合った気がして。

慌てて逸らした。


「とりあえず早く違うとこ行こう。変な人たちだから今。」

「ちょ、押すな〜!!」


わやわやと騒ぎながら近くの別のカフェに入る。

最後にチラと見えたセギさんの表情は見た事ない表情で。

それは、どこか嬉しそうで儚い顔だった。

・→←分からない(JH)



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(プロフ) - 最高でした… (2月29日 6時) (レス) @page50 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - jsmn579733371さん» ありがとうございます〜!顔が好みすぎてお亮さん拝借しました笑 (2020年4月12日 0時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
jsmn579733371(プロフ) - 主演俳優枠が吉沢亮なのがツボすぎて! (2020年2月20日 2時) (レス) id: bc3a6c1f44 (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - かとれあさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しい限りでございます泣 これからも頑張りますね! (2020年2月18日 21時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
かとれあ(プロフ) - やさぐれ姉さん大好きです(*´˘`*) (2020年1月27日 5時) (レス) id: 3fa9c6cc95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋@眼鏡 | 作者ホームページ:http://sukinaharahasakuradeui  
作成日時:2019年9月22日 8時

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