やさぐれ姉さん。3【SVT】 (ページ28)

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DNside

「俺の方がカッコイイな！」

主演俳優さんと何を張り合ってるんだろうか、我らがリーダーは。

「ヒョンとはカッコイイの系統が違いますから！」

それに、多分俺が一番カッコイイです！と言い張るのはミンギュヒョン。

「…は！？顔小っさ！」

ウジヒョンがそう言ったあと、こんぐらいか？とその大きさを目分量で測り出すのはウォヌヒョン。

「絶対にダンスは俺の方が上手いな！」

ホシヒョン、張り合う項目が違うよ。

「いや、この人俳優さんだからね？」

シュアヒョンが僕の思ってたことを言ってくれる。

口々に、セギさんと共演していた俳優さんの感想を言うヒョンたち。

それはまるでマウントを取るかの様で、何だか見ていられない。

そんな騒動なんて梅雨知らず、スヤスヤとソクミナヒョンの膝の上で眠るセギさん。

「はぁ…ヒョンたち。セギさんは寝てるんですよ？」

「セギの睡眠よりこっちの方が一大事だろ？」

真顔でそう言いきったその発言は天使とは程遠いことを知っているのだろうか、なんて思っていると

「何か文句あるのか？チャニヤ。」

そう意地悪い顔を浮かべているハニヒョンに、何でもないですとだけ告げて再びセギさんに視線を戻す。

そっと撫でた髪の毛は、細い猫毛っぽくて。

サラリとした軽い指通り。

はらはらと落ちていく白にも近い金の糸たちは、絡まることなど知らない様で。

「でも、本当に…元気で良かったです。」

「そうだね。」

「それに、綺麗になりましたよね。セギさん。」

「うーん…そこは判断しかねるなぁ……。」

ソクミナヒョンが困ったように笑う。

どこまでも優しいその笑顔。

だけど、セギさんを見つめる視線には優しさとは別の色が混じってる気がして。

「ヒョン、セギさんはライバル多いですよ。」

「うぇっ！？何のこと！？」

「でも大丈夫です。僕はソクミナヒョンを応援しますから！」

「うん？チャニヤ、本当に何が？？」

肩に手をぽんと置いてうんうんと頷きながらヒョンに向かって笑う。

チャン？と聞こえてくるが言わなくてもわかっていると言うようにニッコリとした。

「待って、チャン。多分なにか凄く勘違いしてると思うんだけど…。」

「恥ずかしがらなくても大丈夫です。」

グッと親指を立ててソクミナヒョンを見れば、どこか諦観した目で笑っていた。

「チャン。」

「ハンソリヒョンどうしました？」

指差す方を向けば95lineが笑顔で手招きをしてる。

あっ、死んだ。