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MHside

僕の膝のすぐ横で寝息を立てて眠るセギさん。

先程のウォヌヒョンの行動といい、ウジヒョンの行動といい何だかメンバー内でも明らかにセギさんへの対応が変わってきた。

良くも悪くも、そんな事は露知らず。

すやすやと心地良さそうに眠る彼女の顔はどこか幸せそうに緩んでいた。

ああこれは、何となく分かる。

ウォヌヒョンが愛おしそうに頬を撫でたのも

ウジヒョンがセギさんの頬をつつきたくなったのも。


「Aヌナはぐっすりですか?」


ヒョン達の不満そうな視線を浴びつつ食事が再開して少しした頃だった。

そうスングァナがセギさんの顔をひょいと覗き込む。

その顔は確認するまでもなく、ぐっすりと何処までも安らいでいるかのような表情。


「びっくりするくらいね。」


そう返事をするとそうですか〜と自分の席に戻るスングァン。

後ろ姿を見つつ、またチビりとワインを堪能しながらナッツを口に運んでいた時だった。


「ん゛〜…。」

「?……ッ!?」


急に足に感じた違和感、その正体は膝に頭を乗せて来たセギさんで。

座布団はどこ行った?と探せば掘りごたつの下にぶん投げられて落ちている。

寝心地が気に入らなかったのだろうか、なんて事はどうだっていい。

太ももに感じる暖かい人肌の温度と規則正しい呼吸音、そして普段は絶対にしないその安心しきった表情。

柄にもなく、心音が跳ね上がった。

顔に熱が集まる。

こんなに顔が熱いのは、脈が早いのは、きっとお酒のせい。


「…ミンギュ、コート取って。」

「自分で取りなよ。」

「いいから。」

「仕方ないなぁ。」


俺ってなんでこんなに良い奴何だろう、とぶつくさ言いつつも取りに行ってくれるミンギュ。

ほら、とコートをこちらに持ってくるからありがとうと受け取ると

僕の状況をちゃんと確認したミンギュの顔色が変わった。

その瞳は薄暗く輝く嫉妬の色と、悲しさと複雑な色が混ざり合っているように見えた。


「寝込みを襲うのは…」

「違うって。」


無理矢理コートを受け取り眠るセギさんに掛けてあげる。

体を屈ませて居るからなのか、すっぽりとコートに入ってしまったセギさんはいつもより小さく見えた。


「……ミョンホも…。」

「違うよ、ミンギュ。僕は違うから。」

「………。」


僕は、違う。

思わずセギさんの頭を撫でてしまっていたのも

高鳴ってはうるさい、早い鼓動も、熱い顔も

僕の膝で眠るセギさんが無性に愛おしいのも

全部これはお酒のせいだ。

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(プロフ) - 最高でした… (2月29日 6時) (レス) @page50 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - jsmn579733371さん» ありがとうございます〜!顔が好みすぎてお亮さん拝借しました笑 (2020年4月12日 0時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
jsmn579733371(プロフ) - 主演俳優枠が吉沢亮なのがツボすぎて! (2020年2月20日 2時) (レス) id: bc3a6c1f44 (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - かとれあさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しい限りでございます泣 これからも頑張りますね! (2020年2月18日 21時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
かとれあ(プロフ) - やさぐれ姉さん大好きです(*´˘`*) (2020年1月27日 5時) (レス) id: 3fa9c6cc95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋@眼鏡 | 作者ホームページ:http://sukinaharahasakuradeui  
作成日時:2019年9月22日 8時

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