当たるとは(DN) ページ14
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「危ないから押すなよ!」
「もうすぐでセギに会える!」
「デカいんだから暴れないで。」
「ヌナはやく来ないかなー?」
「ガキじゃないんだから落ち着けよ…。」
「その割に、ソワソワしてるよね。」
韓国の舞台挨拶当日。
僕らはスングァニヒョンがたくさん応募したかいもあり、まさかの七組が当選した。
ひとつの応募券につき二枚までチケットを応募できるから、マネヒョンも連れてきた。
最初は勿論反対された。
僕らが誰かバレた瞬間、絶対に騒ぎになると。
それでも僕らはセギさんに会いたかった思いが強かったから、何を言われようと反対を押し切って出席した。
もちろん変装はして。
舞台挨拶は大きな劇場…とかではなく、野外ステージになっていた。
特設会場には僕らみたいな応募枠と一般枠が分けられていて、一般枠はやはり少し遠くなる。
よく取れたなと思うが応募枠も戦場だ。
ステージに近いと人混みでギュウギュウに狭かった。
「…セギさんに、やっと。」
少し震える手を握り締める。
ヒョン達の、なかった元気が戻って来る。
たまに気まずそうな雰囲気を出していたハンソリヒョンが今日はどこか嬉しそうだ。
全部、今日で終わる。
舞台挨拶が始まる時刻に迫った時、僕らの圧迫感も最高潮になっていた。
ミンギュヒョンはデカいからか凄く苦しそうだ。
「チャニヤ。」
「?何ですか?スンチョリヒョン。」
肩を叩かれその方に顔を向けると、ステージを見ながらどこか寂しそうな視線を注いでいるヒョンの横顔があった。
「セギが、どれだけ遠い存在に感じても俺らだけは応援しててあげような。」
「…どういう事ですか?」
そう聞くと苦笑いを返してくるから疑問符を浮かべながらステージに視線を戻す。
司会者が会場に入ってきた。
途端盛り上がり出す会場。
勿論僕らも盛り上がる。
今では世界的女優に成長したセギ。
芸名は変えているから、知らない人が聞いたり今のセギを見たらまさか天才子役だった瀬木Aとは思わないだろう。
それ程までに前までの面影一つ消してしまったのだ。
なのに見つけたヒョン達は相当凄いと思わず頷いてしまう。
「それでは、本日の舞台挨拶をして頂きます俳優陣の皆様の入場です!」
野外ステージ中央から入ってくる映画に出演している俳優陣。
セギさんはまだかな、そう思った直後に二つの影が。
最後に入ってきたのは、主演の男と腕を組んで綺麗なドレスに身を包んだセギさんだった。
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ぴ(プロフ) - 最高でした… (2月29日 6時) (レス) @page50 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - jsmn579733371さん» ありがとうございます〜!顔が好みすぎてお亮さん拝借しました笑 (2020年4月12日 0時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
jsmn579733371(プロフ) - 主演俳優枠が吉沢亮なのがツボすぎて! (2020年2月20日 2時) (レス) id: bc3a6c1f44 (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - かとれあさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しい限りでございます泣 これからも頑張りますね! (2020年2月18日 21時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
かとれあ(プロフ) - やさぐれ姉さん大好きです(*´˘`*) (2020年1月27日 5時) (レス) id: 3fa9c6cc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋@眼鏡 | 作者ホームページ:http://sukinaharahasakuradeui
作成日時:2019年9月22日 8時