やさぐれ姉さん。3【SVT】 (ページ13)

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ゲームをしよう（VN）ページ13

VNside

俺には、秘密がある。

それはもうかなり大きな秘密だ。

別に彼女がいるとかでは無いし、そんな浮ついた話題でもないけれど大きな秘密。

ヒョン達には勿論、スングァナにも話してない本当に俺だけの秘密。

俺は、未だにセギさんのカトクを持っている事

そのカトクが今も続いている事

そして俺とセギさんだけの小さな賭けをしている事

こんなに沢山の秘密を隠してしまっている。

セギさんが居なくなって少し経ったある日、一件のカトクが来た。

その相手はまさかのセギさんで、

思わずハニヒョンを呼ぼうかと焦ったが、来たカトクの一番最初に記載されていた内容によってその案は無しになる。

それは誰にも絶対に言わないこと、だった。

賭けが始まったのはちょうどカトクの会話が一段落着いた頃だったろうか。

セギハンソルくん、賭けをしようか

Vn賭け?

思わず尋ね返すと、そうだと返事がくるから内容を聞く。

セギ内容は至ってシンプル。今から二年以内に私を見つけるゲームだ。

な？簡単だろ？と言われるから、何を賭けるの？と尋ね返す。

するとしばらくしたあとに返ってきた返信には、こう書いてあったんだ。

セギ私は、今の生活を賭けよう。

何故そんなことを持ち込むのか謎だった。

今の生活を賭けたってセギにとってなんのメリットもないのに。

それでも渋っていると

セギ私は、アンタらと心地好い時間を過ごしすぎた。

さらに続くカトク。

セギ私が勝ったら、私の事は忘れてくれ。

セギ短い間だったけどお前らと過ごせて楽しかった。

セギさて、私とハンソル君の秘密のギャンブル、今日からゲーム開始だ。

頑張って探し私を見つけてみろ。

そう一言残し、俺の返信を既読無視されてからセギさんと連絡は取っていない。

そんな俺の賭け内容を知ってか知らぬか、スングァナが興奮気味に俺の部屋の扉を開けた。

「ボノニ！これ応募して！」

「えっ、何？」

「映画の舞台挨拶！」

舞台挨拶？と聞き返し面倒くさいなぁとため息をつくとAヌナが来るんだよ！と肩を掴まれた。

思わずえっ、と情けない声を零した。

「韓国の舞台挨拶…。」

「そう！当たったらヌナが見れるよ！」

ワクワクとした表情を浮かべるスングァンの顔を見ながら思う。

確かにこれに当たったら会えるし、見付ける事も出来る。

この賭けは、俺の勝ちだねセギさん。