【黒バス】こんなはずじゃなかった【ハイキュー】

よんじゅうにわ。 ページ43

「…あん時は、すみませんでした。」

「あん時って？どんな時？」

「…あんたが、赤司っちに切り刻まれてる時…俺は赤司っちにビビって…っ、止めることが出来なかった…ッス…。」


頭を下げてくる黄瀬。

違う。それじゃない。そうじゃない。

もう一つ、もう一つ謝って欲しいことがあった。

それも私に謝るんじゃ無くて、彼に謝って欲しいこと。

でも、まぁ…。

今はそれすらも叶わないけどね。


「…いいよ、別に。」


もう、放っておいて。


「良くないッス！あんな、下手したら痕が残るかもしれない傷…。
それよりも、ビビって助けられなかった自分が嫌だ。情けない。」


手から血が滲みそうなほど拳を握り締める黄瀬。

痛そう。


「だから、もし、君が、次同じような目に遭いそうになった時は、今度こそ俺が止めるッスから。
だから…っ。」


あーもー、俺何が言いたいんだろ、そう言って俯いて頭を掻く黄瀬。

いや、私が知るかよ。


「だから、…もう、自分を犠牲にするような顔で笑わないでほしいッス。」


殆ど初対面なのにそんなこと言われるとは思わなかった。

思ってたら凄くない？逆に凄くない？

え、私の今の反応が妥当だよね！？

まあ、こいつには助けられる義理なんて無いから。

思った事をそのまま投げつけてやるよ。


「勘違いもその辺にしてくんない？
私がいつ、自分を犠牲した？ほとんど初対面のあんたに何がわかるの？
私には私の事情があるんだよ。そこにヅケヅケと首を突っ込まないでくれる？
それに、私は前にも言ったと思うんだけど…

あんた達のこと、大嫌いだから。あんた達の何もかもが気に食わない。
これから仲良く出来るだなんて、死んでも思わないで。」

…*♪*…*♪*…*♪*…
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