【黒バス】こんなはずじゃなかった【ハイキュー】

にじゅうごわ。 ページ26

虹村side


俺と一緒に来たのは月島くんと及川さん。

月島くんは結構心配だったのだろう。俺よりも必死に探してる感がある。

及川さんは冷静に分析してる感がある。

そもそも、Aには先帰っててくれと連絡が来た時も興味も無いバレーの試合に赤司からの指定で来いと言われたのに、何も無い筈が無かった。

明らかにおかしいと思ってたのに。

もし、あいつに何かあったら？

赤司の事だ。キセキを集めてるかもしれない。

もし、あいつがキセキに会ったら？

心底嫌ってる様子…否、避けて逃げてる感じだったのに。

何でだ。


「クッソ…！！俺の馬鹿野郎！！」


事情は宮城に向かいながらも聞いていた。

あいつが何から逃げたのかも、どう苦しんでいるのかも。

聞いていながら、ホイホイと帰ってきてしまった。


「何処だよ…A！！」


青城から随分離れた所まで来た。

そしたら何処からか聞こえる物音。


「…？なんの音だ？」

「さぁ…。行ってみたら分かるんじゃないですか？」

「うん、行くしかないよね。」


人気のない路地裏に入る。より、鮮明になる物音。


「……！！…！……！？」


話し声も一緒に。

ここだ。

Aはここに居る、そう確信した。

胸騒ぎがして、覗き込んだら目を疑った。


「っー！！だか、ら…！！話すこっ…とは無いっ…てばっ、！！」

「まだ、それを言うのか。」


そこには全身切り傷だらけで、服も切り裂かれ破かれのボロボロな姿のAが居た。

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