「39話だよ。惚れんなよ。」 ページ40
「……数値が、上がってる。」
「お、おう。」
あまりにも驚かれた声を出されたのでさっきまでの怒りや不機嫌は何処やったんだお前って位の情けない声を思わず返してしまう。
ほかのヤツらに比べりゃそりゃあ体力だって無いし、練習もサボりがちだった俺。
その俺が、普通に、至って普通に練習出来ている。
「もしかして…順応性が異常に高いってこと？」
「いや、俺もこんなの初めてだから分かんねぇよ。」
そりゃそうだ、聞かれてもわかんねぇものはわかんねぇ。
仕方ねぇことだろ？
「あれじゃないですか？
精度や再現力は、黄瀬くんとまでは行かないけれども、吸収して成長するタイプなのでは…。」
「え、なにそれ。俺実は天才ってこと？」
「誰もそんなこと言ってません。
天才になりたいなら黄瀬くん並になってから言ってください。」
「ぐう正！！」
「つまり、練習がハードだったりうまい選手と長期間練習させたら…(彼の伸び代は半端じゃない……もしかするとキセキの世代に匹敵する力も…！？)」
「あー……なーんか、壮大なこと考えてそうっすけど俺のこれは多分、自分の運動神経以上のことは出来ないっすよ。」
多分だけど、と付け加える。
「確かに順応性は高いのかもしれない。
他の奴らに比べて黄瀬のような、まぁコピーまではいかないけど、それなりの事はできるようになるかも知れない。
でもきっとこれらは俺の潜在能力内での話であって真似できたのも俺が器用だったから。
それに本当にモノにすんなら練習しなきゃだしさ。
たしかに、リコ先輩なら運動能力を高めてくれるかもしんねぇけど、その方法にも限界がある。
だから、俺は元々持ってる運動神経以上のことは出来ないっすよ。」
むしろ出来たらチートじゃないすか！とゲラゲラ笑う俺。
「確かにそうだけど…。」
ぐぬぬ…と悔しそうにするリコ先輩。
「それに、仮にそんな力が俺にあっても無くても、このチームは強ぇんだから負けねぇよ。
俺が宣言してやる。
このチームは、絶対負けねぇ。」
機嫌も回復した俺が言い張ると後ろから頭をスパンッ！！
今の俺は、さっきまでの不機嫌はどこいったんだと日向先輩に頭を叩かれたくらい上機嫌だった。
「そんな事わーってるっつの！ダァホ！！
誰も自分たちのチームは負けるなんて思っちゃいねぇよ。」
「痛いっ！純情少女の頭を叩くなんて！」
「男の見た目で、んな声出すんじゃねぇ！！」
「いやん、怒っちゃやーよ♡」
「キメェ。」
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恋＠眼鏡(プロフ) - 傾国萌えのセネンさん» 申し訳ございません、設定にて読みの方加筆修正させていただきました。ご確認いただけると幸いです。 (2017年7月25日 20時) (
レス) id: 4259eb5510 (このIDを非表示/違反報告)
傾国萌えのセネン - すみません、東海林の読み方がわからないので設定に読み方を乗せて頂けますか? (2017年7月25日 19時) (レス) id: 8368aa4f80 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 面白かったです！これからも頑張ってください！ (2017年7月23日 1時) (レス) id: 83c09b69aa (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - おもしろかったです！！更新楽しみにしてます(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o))) (2015年11月9日 23時) (レス) id: 5caf3af081 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 面白いッス(´∇｀)花宮出して欲しいですw此れからも更新頑張って下さい(^^)fightッスd(^-^) (2015年7月14日 17時) (レス) id: 88c8934aed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋＠眼鏡 | 作者ホームページ：http://sukinaharahasakuradeui
作成日時：2015年3月8日 17時
